https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


読みやすい答案を意識しすぎるとついつい丁寧な論述になってしまいます。しかしながら、採点官は問題文の内容や正解筋が頭にはっているわけですから、多少荒っぽい説明であっても、理解することが可能です。読みやすい答案とは法律を勉強したことのない人にとって読みやすい答案ではなく、採点官にとって読みやすい答案です。このように考えると、思い切って、(普段は書いている)問題提起・下位規範を省略してしまうのも手です。いきなり、(上位)規範を書いて、あてはめに入っていくことで、配点の大きい箇所を効率的に拾えるようになります。時間がない時こそ、捨てる勇気が重要です。

反対利益、反対説への配慮は説得力ある論文答案を書く上では必須です。しかしながら、時間がない中で、説得力どうこうを考える余裕はありません。「確かに〜」を書くと、これに対する反論を書いたうえで自分の立場を説明する必要があり、書くべきことが、通常の3倍程度に増えてしまいます。採点官に対して自分の考えを伝えることが何より重要ですから、反対利益、反対説に配慮して「確かに〜」を書くのはやめましょう。

時間がない中で、細かい事実をたくさん引用するのは危険です。自分の立てた規範(要件)を充足するか否かを基礎づけるために最も重要な事実は何か、それを書いたうえで、次に重要な事実は何か・・・と、重要度の高い事実を選別し、これらから順に答案に書いていくべきです。拾える事実があるのに拾わないというのは心苦しいですが、結論にたどり着かなければ元も子もありません。万が一時間が余れば、行間に拾い損ねた事実を挿入すればきちんと加点されます。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180408#1523184031

#勉強法