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トランプ大統領は、21日、ツイッターに、「中国と北朝鮮の国境が、最近、だいぶ緩くなり、北朝鮮に流れ込む物が増えているという話がある」と投稿しました。


そのうえで、「北朝鮮との合意が実現するまでは、中国は、引き続き北朝鮮との国境を厳しくしていかなければならない」と書き込み、北朝鮮が非核化に応じるまでは国境の取り締まりを強化し、圧力を緩めるべきではないと警告しました。


中朝の国境付近では、人や物資の動きが確認されているほか、中国の習近平国家主席は、「北朝鮮の経済発展と民生の改善を支持する」と先に北朝鮮の代表団に述べていて、トランプ大統領としては、来月の米朝首脳会談を前に中朝の関係強化の動きに懸念を表明した形です。


一方、アメリカ議会下院では、外交委員会のアジア太平洋小委員会を率いる与野党の代表が、連名でトランプ政権に書簡を送り、北朝鮮と取り引きしている中国の大手金融機関などへの制裁に踏み切るよう求めました。


書簡は、「制裁を発動しなければ、北朝鮮に対して最大限の圧力を加える取り組みが損なわれる」として、トランプ政権に制裁の強化を促しています。


これについて、中国外務省の陸慷報道官は、「中国は一貫してみずからが担う国際的な義務を厳格に履行している」と述べ、北朝鮮に対する国連安全保障理事会の制裁決議を順守していると強調しました。


そのうえで、「友好的な隣国として、国際的な義務に違反しない前提で経済や貿易などを含めた交流を行っており、いかなる矛盾もない」と述べ、問題ないと反論しました。