ヨルダン首相 増税への抗議行動拡大で辞任 #nhk_news https://t.co/pcluA2ikTV
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年6月5日
ヨルダン政府は、IMF=国際通貨基金の支援を受ける代わりに債務の削減を求められ、所得税の増税などを打ち出しました。これに対し、先週から首都アンマンなどで抗議行動が拡大し、治安当局と小競り合いも起きています。
こうした事態を受けて、ムルキ首相は4日、アブドラ国王に対して辞表を提出し、国王も承認しました。また、地元のメディアによりますと、アブドラ国王は、ムルキ内閣で教育相を務めたラッザーズ氏に組閣を要請したということです。
ただ、労働組合は、所得税の増税法案が撤回されないかぎり抗議行動を続ける構えで、首相の交代で抗議行動が収束に向かうかどうかは不透明な状況です。
ヨルダンは、内戦が続くシリアやイラクに隣接し、シリアからの難民70万人近くを受け入れています。不安定な地域情勢の影響もあって経済は低迷していますが、国としては安定を保ってきただけに、混乱が長引かないか懸念されています。