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シリアのクルド人勢力をめぐっては、アメリカが過激派組織IS=イスラミックステートの掃討作戦で支援してきたのに対し、隣国のトルコはこれをテロ組織と見なして軍事作戦を展開し、緊張が高まっていました。


この問題を話し合うため、アメリカのポンペイ国務長官とトルコのチャウシュオール外相は4日、ワシントンで会談しました。


会談後の会見でチャウシュオール外相は、シリア北部のトルコとの国境付近にある町マンビジから、クルド人勢力を撤退させることでアメリカと合意したと発表しました。クルド人勢力の撤退後は、アメリカ軍とトルコ軍が共同で現地の治安の維持にあたるということです。


アメリカとしては、敵対するイランのシリアでの影響力の拡大を阻止することを優先し、シリアをめぐってトルコとこれ以上の関係悪化は避けたいという思惑があったと見られます。


アメリカとトルコは、NATO北大西洋条約機構の同盟国ですが、おととしトルコで起きたクーデター未遂への対応や、トルコによるロシアからのミサイルシステムの購入などをめぐっても、関係が悪化していて、今回の合意は関係改善の一歩となりそうです。

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