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アメリカでは、先月末までの6週間の間に、中米諸国からアメリカに不法入国したとして拘束された、親と子どもが引き離されるケースが相次ぎ、およそ2000人の子どもが別の施設に収容されていることがわかり、非人道的だとしてトランプ政権の強硬な不法移民対策に批判が強まりました。


これを受けて、トランプ大統領20日ホワイトハウスで、一転して「われわれには思いやりがある。家族を一緒にしたい。非常に大事なことだ」と述べました。


そして大統領令に署名し、親子を引き離さないよう指示しました。


アメリカメディアによりますと、拘束された親が裁判を待つ間、子どもも同じ施設に収容されるということです。


一方で、トランプ大統領は記者団に対し、「厳しさは維持しなければならない。さもなくばアメリカは、この国にいるべきでない人々によって転覆させられる」と述べて、不法入国者を拘束する「不寛容政策」は継続する考えを強調しました。


トランプ大統領は、ことし11月に行われる議会の中間選挙を見据え、公約である国境の壁の建設も目指していて、強硬な不法移民対策は、今後も議論を呼ぶことになりそうです。