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スシロー(あきんどスシロー)の5月の既存店売上高は6.0%増と好調でした。客単価が2.4%増、客数が3.5%増となっています。苦戦が伝えられているかっぱ寿司カッパ・クリエイト)も5月は好調で、既存店売上高は2.0%増となりました。客数が3.8%減ったものの、客単価が5.9%増と大きく上昇しました。かっぱ寿司の5月の客数はマイナスでしたが、17年4月〜18年3月の客数が7.8%減と大幅な減少だったことを考えると、減少幅は縮小しているといえます。


くら寿司が5月に苦戦したのはキャンペーンや商品の売り出しに力強さが見られなかったためです。

くら寿司は5月の客数が5.7%減となり集客に失敗しました。これが一時的なものであればいいのですが、そうではない可能性もあります。17年11月〜18年4月の客数が前年同期比で2.3%減っているためです。また、16年11月〜17年10月は1.6%減となっています。客離れが止まらない状況にあります。

スシローとかっぱ寿司は客数が回復傾向にあるのに対し、くら寿司が客数の面で苦戦しているのはなぜなのでしょうか。様々な要因が考えられますが、くら寿司のサイドメニューの優位性が低下したことが大きく影響していると考えられます。


かつて、サイドメニューの充実度においてくら寿司は他を圧倒していました。12年ごろからサイドメニューを強化しており、12年にラーメンを販売したほか、13年には天丼とうな丼を、14年には豚丼、15年にはカレーライス、16年にはカレーうどんや牛丼を売り出しています。


サイドメニューではくら寿司が独走していましたが、次第に競合が追随するようになりました。

くら寿司を運営するくらコーポレーションの業績は悪くはありません。6月6日に発表した18年10月期第2四半期決算は、売上高が前年比8.5%増の652億円、営業利益が21.7%増の37億円と増収増益でした。しかし、既存店客数の落ち込みが懸念材料で、楽観できる状況ではありません。新機軸を打ち出せるかが問われそうです。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180623#1529750503
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20180607#1528367944