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北朝鮮の国営テレビは1日の放送で、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が北西部のピョンアン(平安)北道シニジュ(新義州)にある化粧品工場を視察したと写真とともに、伝えました。


写真ではキム委員長がリ・ソルジュ(李雪主)夫人とともに化粧品などを見て回る様子が写され、キム委員長は「国を代表する世界水準の化粧品をさらに多く生産し、化粧品工業の新たな全盛期を切り開かなければならない」と述べたということです。


シニジュは、中朝貿易で中国側の拠点である遼寧省丹東と、国境沿いの川を挟んで対岸にある都市で、国境地域の視察が伝えられたのは2日連続です。


また、6月30日に続いて1日も党で中国とのパイプ役を担うキム・ソンナム国際部副部長が視察に同行したと伝えられています。


中国は先月28日、北朝鮮に対する制裁緩和を求める報道機関向けの声明案を国連安全保障理事会に提出していて、キム委員長の相次ぐ視察は中国からの経済協力への期待を反映した動きという見方が強まっています。


アメリ国務省北朝鮮や中国など東アジア政策を担当するソーントン次官補代行が今月末で退職する意向だと発表しました。


退職の理由は明らかにされていません。


ソーントン次官補代行は去年、次官補に指名されましたが、議会の承認が先送りされ、指名が撤回されるのではないかという観測も出ていました。


国務省は現在、後任の人選を進めているとしています。


アメリカは史上初の米朝首脳会談を受け、北朝鮮の完全な非核化に向けた具体的な協議を控えているほか、中国との間では貿易問題や南シナ海などをめぐり対立が鮮明になっています。


国務省では、北朝鮮問題を担当する特別代表をはじめベテラン外交官の辞任や退職が相次いでいて、北朝鮮など東アジア情勢への対応に影響が出るのではないかと懸念する声が上がっています。