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イランのロウハニ大統領は、2年ぶりとなるヨーロッパ訪問でスイスを訪れ、3日、ベルセ大統領と記者会見に臨みました。


この中で、ロウハニ大統領は、アメリカがイランへの経済制裁の一環として、各国にイラン産原油の輸入を停止するよう求めていることについて、「一方的な措置で国際法に反する。他国が輸出を増やし、イランだけが輸出できなくなるというのはばかげた話だ」と述べて強く非難しました。


そのうえで、スイスとの間で医療や科学技術、経済の3つの分野で協力していくことで合意したと明らかにし、アメリカの制裁にかかわらず、協力関係を維持していくことに自信を示しました。


イランをめぐっては、アメリカのトランプ政権が核合意には欠陥があるなどとして合意から離脱したうえで、来月以降、制裁を発動し、原油の取り引きは11月から対象とする方針で、一部のヨーロッパ企業はイランからの撤退の検討を進めています。


ロウハニ大統領としては、今回のヨーロッパ訪問で各国の政府や企業関係者と会合を重ね、連携を深めたい考えで、アメリカの制裁にどこまで対抗できるかが焦点です。