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レバノンでは、ことし10月以降、財政難に苦しむ政府が打ち出した新たな課税方針をきっかけに反政府デモが広がり、当時のハリリ首相が辞任に追い込まれましたが、その後もデモは続き、混乱が深まっています。

こうした中、新たな首相の指名に向け各政党と調整を重ねてきたアウン大統領は19日、首都ベイルートの大学の教授で、教育相を務めたこともあるハッサン・ディアブ氏を首相に指名し、組閣を命じました。

ディアブ氏は、指名後の会見で「できるだけ早く政府を発足できるよう尽力したい」と述べて、閣僚のポストをめぐり、各政治勢力との調整を急ぐ考えを示しました。

レバノンでは、イスラム教やキリスト教など異なる宗教や宗派で分かれた政治勢力の間で利害の対立が起きやすく、今回もスンニ派の主要な政党がディアブ氏の指名に反対していると伝えられていて、組閣は難航するものとみられます。

一方で、デモを続ける市民たちからは、今回の人選について「われわれの意見を代表していない」などと反発する声も聞かれ、2か月にわたるデモや政治の混乱で経済状況が悪化するなか、事態が収束に向かうかは不透明です。

日本を訪れているイランのロウハニ大統領は、20日夜、安倍総理大臣と会談しました。

イラン大統領府によりますと、この中でロウハニ大統領は原油の輸出といったエネルギー分野の取り引きを増やすあらゆる取り組みを歓迎する」と述べ、日本をはじめとした各国に、アメリカによる制裁で停止している原油取り引きを再開するよう促しました。

また、アメリカが去年5月一方的に離脱した核合意については、維持することの重要性を改めて強調しました。
そのうえでアメリカの離脱は、各国間の平和や友好的な関係すら損なっている」と述べ、アメリカによるイランへの敵視政策が、各国との関係にも影響を及ぼしていると強く非難しました。

一方、中東地域の安全保障については「イランは、地域の平和と安定に協力するすべての国を歓迎する」と述べました。

会談のあと、ロウハニ大統領はツイッター「経済交流を活発化させるあらゆる取り組みを歓迎する」というコメントを安倍総理大臣との写真とともに投稿しました。

アメリカの経済制裁によりイランでは、原油の輸出が大幅に減少するなど経済が苦境に陥っていて、ロウハニ大統領としては日本への訪問を通じて、経済関係の強化を働きかけた形です。

安倍総理大臣は20日夜、総理大臣官邸でイランのロウハニ大統領と首脳会談を行い、中東地域の緊張緩和に向けて粘り強く外交努力を続けるとした日本の立場を伝えるとともに、中東地域への自衛隊派遣をめぐる具体的な検討状況を説明し、理解を求めました。

これに対し、ロウハニ大統領は、日本の外交努力を改めて評価したうえで、「日本が、みずからのイニシアチブにより、航行の安全確保に貢献する意図は理解している。透明性をもって説明していることを評価する」と述べました。

政府としては、今回の首脳会談で、ロウハニ大統領から、自衛隊派遣に関して説明を尽くす日本政府の姿勢が評価され、派遣に一定の理解が得られたとしています。

こうした状況を踏まえ、政府は、来週27日にも自衛隊派遣を閣議決定する方向で調整を進めることになりました。

政府としては、今後、派遣に向けて必要な準備を加速させるとともに、来月にも安倍総理大臣がサウジアラビアやUAE=アラブ首長国連邦を訪問する方向で調整するなど、引き続き関係国の理解を得る努力を続けることにしています。

イランの大統領としては、19年ぶりに日本を訪れていたロウハニ大統領は、21日午前、日本の企業関係者などとの会合に出席しました。イラン外務省によりますと、ロウハニ大統領はこの中で、アメリカの経済制裁を非難したほか、日本との伝統的な友好関係を強化したい考えを示したということです。

会合のあと、ロウハニ大統領は羽田空港から帰国の途につきました。

一方、ロウハニ大統領に同行したイランのアラグチ外務次官は、NHKの取材に対して、アメリカによる一方的で非合理な制裁という障害はあるが、両国関係の基礎を強化しようと試みている」と述べ、日本側から経済活動を引き出せるよう今後も働きかけていく考えを強調しました。

イラン大統領府によりますと、ロウハニ大統領も20日夜に行われた安倍総理大臣との首脳会談で、アメリカの制裁で停止されている各国との原油取り引きを再開させたい考えを示したということです。

経済が苦境に陥る中、ロウハニ大統領としては今回のアジア訪問を通じて、日本など各国に経済関係の強化を呼びかけた形ですが、アメリカの制裁が緩和される見通しはたっておらず、厳しい状況が依然として続いています。

ロウハニ大統領は21日午前8時半ごろから、都内のホテルで企業関係者などおよそ20人が参加した会合に出席しました。

会合は非公開で行われ、出席者によりますと、この中でロウハニ大統領は、アメリカによる核合意からの一方的な離脱を批判したということです。

そして、午前10時すぎにホテルを出発し、羽田空港に向かいました。ホテルを出る際、ロウハニ大統領は報道陣から「昨日の安倍総理大臣との首脳会談はどうだったか」などと問いかけられましたが、硬い表情のまま何も答えませんでした。

今回の訪問では記者会見など、ロウハニ大統領が公の場で話す機会はありませんでした。

ロウハニ大統領はイランの大統領として19年ぶりに日本を訪れ、21日午前、2日間の日程を終えて帰国の途につきました。

ロウハニ大統領に同行したイランのアラグチ外務次官は、NHKの取材に応じ、中東地域への自衛隊派遣について「この地域におけるいかなる外国の軍隊のプレゼンスも平和や安定、地域の安全に役立つとは思わない」と従来の立場を強調しました。

そのうえで、「中東地域の平和や安定に貢献しようとする日本の努力を理解するし、日本が示している透明性を歓迎する」と述べ、日本に配慮を示しました。

中東のホルムズ海峡では、アメリカが船舶の安全を守るためとして有志連合を結成し、これにイランは対抗して周辺国と協力のうえ、監視活動を行う独自の構想を打ち出しています。

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