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 アフガニスタン南部カンダハル州のラザック警察長官は4日までに、反政府武装勢力タリバンの指導部の半数は同国政府との和平に応じる準備ができているとの認識を示した。共同通信との単独会見で語った。カンダハル州はタリバンの発祥地。治安改善を急ぐ政府側と、厭戦(えんせん)ムードが漂うタリバンとの間で和平の機運が芽生えているとされ、長官の発言はこうした見方を裏付けるといえそうだ。


 長官によると、タリバンの事実上の指導部に当たる「クエッタ軍事評議会」は、最高指導者ハイバトゥラ・アクンザダ師ら18人で構成。長官は6月に評議会メンバーらとアフガン国外で接触した際、評議会の約半数は戦闘終結を望んでいると説明を受けたという。


 ただ、残る約半数は戦闘継続を主張。最強硬派の「ハッカニグループ」を率いる評議会ナンバー2のシラジュディン・ハッカニ指導者らが主戦派に当たり、組織は二分されているという。

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