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タイブレークとは、延長戦で決着をつけやすくするためランナーを置いて点が入りやすい状態から始めるものです。


春と夏の甲子園では、延長15回を終えて同点の場合は引き分け再試合となっていましたが、ことし春のセンバツから選手の負担を減らす狙いで導入されましたがセンバツでの実施はありませんでした。


甲子園でのタイブレークは延長13回から行われ、ノーアウト、ランナー、一塁二塁の状態で前の回の打順を継続して攻撃を始めます。


タイブレークは決着がつくまで続けられますが、1人のピッチャーが15回を超えて投げることはできません。


また、決勝は延長13回以降もタイブレークを行わず、延長15回までに決着がつかなかった場合は再試合となります。


そして、再試合も延長に入った場合はタイブレークが実施されます。


このタイブレーク高校野球以外ではすでに導入が進んでいて社会人野球でいち早く2003年の都市対抗野球から、タイブレークが始められました。


学生の大会でも7年前の2011年から大学日本一を決める全日本大学選手権で導入され、延長10回以降、ワンアウト満塁から攻撃を始める方式で実施されています。


国際大会では2008年の北京オリンピックから導入され、WBCも9年前の2009年の第2回大会から、タイブレークを実施しています。

タイブレークが導入されるきっかけとなったのが、去年春のセンバツ高校野球でした。


大会7日目の第2試合と第3試合がいずれも延長15回で決着がつかず、春夏通じて初めて1大会で2試合が引き分け再試合となりました。


さらに雨で日程が1日順延になったこともあって大会の休養日がなくなり、連投となるピッチャーが出たことから高野連=日本高校野球連盟に選手の体への負担を心配する声が多く寄せられました。


こうした状況を受けて高野連が去年5月に全国の都道府県連盟に対して行ったアンケートでは、ほとんどの連盟がタイブレークの導入に賛成だったということです。


さらに、すでにタイブレークを導入している連盟からタイブレークに入ると平均で1.3イニングで試合が終わり、延長戦の短縮に一定の成果があがっているという報告もあり、高野連では去年9月の理事会でタイブレークの導入を決定しました。