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韓国と北朝鮮は、ことし4月の首脳会談で署名された共同宣言の履行などについて協議するため、13日午前10時からおよそ3時間半にわたって、軍事境界線にあるパンムンジョム(板門店)の北朝鮮側の施設で閣僚級会談を開きました。


会談には、韓国側からチョ・ミョンギュン(趙明均)統一相が、北朝鮮側から祖国平和統一委員会のリ・ソングォン委員長がそれぞれ出席し、終了後に共同報道文を発表しました。


それによりますと、南北は共同宣言に盛り込まれていたことし秋のムン・ジェイン大統領のピョンヤンへの訪問について、来月とし、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と会談することで合意したということです。来月の何日に開くのかは、今後詰めの調整が行われる見通しです。


ムン大統領としては、アメリカと北朝鮮の間で非核化をめぐる交渉が難航しているだけに、首脳会談で改めてキム委員長に非核化に向けた具体的な措置を取るよう促し、米朝の交渉を後押ししたいものとみられます。


韓国の大統領がピョンヤンを訪問するのは、2007年10月に当時のノ・ムヒョン盧武鉉)大統領がキム・ジョンイル金正日)総書記と会談して以来、およそ11年ぶりとなります。

南北首脳会談が北朝鮮の首都ピョンヤンで開かれたことは過去に2回あります。1回目は2000年6月に開かれました。


韓国からは当時のキム・デジュン(金大中)大統領が、閣僚や経済界の代表など130人とともに、特別機でピョンヤンを訪れました。


空港では、北朝鮮キム・ジョンイル金正日)総書記の出迎えを受け、2人が両手で握手を交わす様子は世界中に大きく報じられました。


2日間にわたって市内の迎賓館で首脳会談が開かれ、南北の統一は同じ民族どうしで自主的に目指すことを確認し、朝鮮戦争などで南北に離れ離れになった離散家族の相互訪問を行うことなどで合意しました。


キム・デジュン大統領は、初の南北首脳会談の実現に貢献したなどとして、この年、ノーベル平和賞を受賞しました。


2回目は2007年10月に開かれました。韓国からは当時のノ・ムヒョン盧武鉉)大統領が、関係閣僚や経済、文化の代表などおよそ300人とともに、ピョンヤンまで陸路で移動しました。


南北を隔てる軍事境界線では、いったん車を降りて、韓国の国家元首として初めて軍事境界線を歩いて越えました。


ノ大統領は、3日間ピョンヤンに滞在し、2日目にキム・ジョンイル総書記と首脳会談を行って、朝鮮戦争の正式な終結を宣言できるよう、協力していくことなどで合意していました。