【国内初】「完全個室型」フェリー登場、相部屋や大部屋を撤廃https://t.co/xN5NsosDnD
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年1月4日
「動く海上ホテル」がコンセプト。四国開発フェリーは「若い人には雑魚寝は無理、そういう時代なのです」と話す。 pic.twitter.com/yYSma9mIDA
東予港と大阪南港の所要時間は8時間です。毎晩22時にそれぞれの港を出航し、翌朝6時に目的地へ到着します。出航2時間前の20時から乗船可能なので、早めに乗船して食事や入浴を楽しむのもよいでしょう。また、目的地に到着後も東予港なら7時、大阪南港なら8時まで船内に滞在可能です。
従来の「おれんじ7」「おれんじ8」は旅客定員が750名ほどでしたが、新造の「おれんじ えひめ」「おれんじ おおさか」はそれぞれ518名と、大幅に少なくなりました。しかし、完全個室となったことで運賃が大きくアップしたわけではなく、むしろ平日を中心としたC期間料金は従来よりも若干低めに設定されています。
「旅客定員は減りましたが、トラックの収容台数は139台から160台に増えました。ドライバーの『働き方改革』が進むなか、当社のフェリーを利用すれば法令に定められた8時間の休息時間を確保できるため、トラックの需要が増え続けています。また、従来よりも省エネとなり運航コストが低減されたことも、旅客収入の減少分をカバーできる要素のひとつです」(四国開発フェリー)
新造船を「完全個室」としたのには、10年後を見据え、大部屋や相部屋を「中途半端に残すのはやめよう」という考えがあったとのこと。
「従来船では大部屋の船室を利用されていても、ほかの人が気になるといった理由から、共用スペースで寝ていらっしゃるお客様も少なくありませんでした。また、近年は上位のグレードから予約が埋まっていく傾向もあります。若い人には雑魚寝は無理、そういう時代なのです」(四国開発フェリー)
また、ほかの交通機関との差別化を図る目的もあるといいます。特に愛媛県では松山空港と関西空港とのあいだでLCCも就航しており、フェリーが価格の優位性を打ち出しづらくなっています。四国開発フェリーによると、「関西では訪日客の増加などもあり、ホテルの予約が取りづらい状況も続いています。そこで、この船をホテル代わりに使っていただき、船旅そのものを楽しんでいただくことに重点を置きました」とのことです。