NHK政治マガジン「永田町・霞が関のサラめし」きょうは国立国会図書館 副館長 坂田和光さんの、「図書館の副館長は「クールな」そばがお好き」です(内容は去年6月掲載時のものです) https://t.co/qttoIYBTy2
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年1月13日
「久しぶり」というのは、ふだんは昼食を外でとる時間がなく、自宅から持ってきたものを食べているから。
副館長になる前、坂田さんは長くある仕事をしてきました。それが「調査」です。
国会では、ありとあらゆる国政の課題が議論されますが、そんな時、国会議員は「この案件についてすぐにレクチャーして!」「この資料を明日までにそろえて!」と、国会図書館に依頼してくるのです。その数、なんと年間に3万6000件!
このため、国会図書館では200人近くの「調査員」が日々国会向けの調査に従事しています。だから議員が質問の際に使うフリップ(国会中継の時によく映っているあのパネルです)にも、国会図書館が作成した資料の内容が使われていることも。
坂田さんは、そのトップである「調査及び立法考査局」の局長まで務めました。調査の依頼で大変だった経験は。
「とにかく大変だったのが、東日本大震災の直後。国会議員から本当にたくさんの調査依頼が寄せられました。ところが、国会図書館も書庫が被災して、特に最上階では資料が全部落下してしまった。実は、そこに一番使いたい阪神・淡路大震災の資料があったんです」
「書庫は踏み場もない状態で、復旧作業をしながら資料作成という事態になりました。震災の対策として求められるのは、住宅の問題、原発の問題、税制や教育、総合的な復興対策と多岐にわたります。震災復興という観点から、関東大震災にまで遡って問われたんです」