https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

平成最後となった国技館での本場所は、初土俵から15年、34歳の関脇 玉鷲が初優勝を果たし、90場所、1151回の連続出場、1日も休まずに土俵を務めた努力が報われました。

一方で、これまで長く土俵の主役を務めてきた上位陣の不振やけがが目立ちました。

32歳の横綱 稀勢の里は、けがによる休場が続く中で迎えた今場所、初日から3連敗を喫し、4日目に17年間の土俵人生に別れを告げました。ファンに愛され続けてきた横綱の引退は、1つの時代の節目を感じさせるものとなりました。

横綱の引退だけでなく、上位陣も不振が相次ぎ、豪栄道栃ノ心の2人の大関はそろって初日から4連敗。横綱 鶴竜大関 高安は3日目までに2敗を喫し、早々に優勝争いから脱落、鶴竜は6日目から休場しました。

その中で、序盤から中盤にかけて唯一、気を吐いたのが横綱 白鵬で、休場明けにもかかわらず初日から10連勝し、変わらぬ存在感を示したほか、途中からは一人横綱としても場所を引っ張りました。
しかし、その白鵬も、終盤戦にまさかの3連敗を喫し、優勝の可能性を残しながら14日目から休場し、2場所連続で横綱が不在となりました。

そうした危機的な状況の中で今場所を盛り上げたのは若手力士たちでした。

22歳の新関脇 貴景勝は、力強い真っ向勝負の相撲で白星を重ねて11勝を挙げ、千秋楽まで優勝を争い、先場所の初優勝に続いて着実に力をつけていることを示しました。次の春場所大関昇進を目指す場所となります。

26歳の小結 御嶽海も、途中休場があったために優勝争いには加われませんでしたが、3横綱大関を破って殊勲賞を獲得しました。

そのほかにも、初日から6連勝で前半戦の主役になった22歳の阿武咲、10勝を挙げた24歳の阿炎、新三役をほぼ確実にした26歳の北勝富士などが活躍し、躍動感のある若々しい相撲が場所を大いに盛り上げました。

日本相撲協会阿武松審判部長は、今場所について「新旧交代の波が来ている」と話し、若手の活躍に目を細めるとともに、横綱大関陣に奮起を促しました。

八角理事長は「過渡期であることは確かだ。若手には、みんながチャンスがあるという気持ちで行ってほしいし、横綱大関は、まだまだという気持ちが欲しい」と話しました。

来場所以降、若い力士たちが勢いにのって一気に番付を駆け上がっていくのか、これまで土俵を支えてきた横綱大関が奮起し壁となって待ったをかけるのか。稀勢の里の去った新しい時代の土俵に注目が集まります。

d1021.hatenadiary.jp