英中銀、ベネズエラ資産約1300億円の引き出しを拒否 https://t.co/P6RkTDU8Nm pic.twitter.com/ZxWwLCjYYF
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2019年1月27日
ベネズエラがイングランド銀行(英中央銀行)に預けている資産の引き出しを英中銀が拒んでいる。事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。政局の混迷が続くベネズエラは、大統領が2人並び立つ異例の事態となっている。
マドゥロ政権側は金(ゴールド)12億ドル(約1300億円)相当の引き出しを英中銀に求めているが、ポンぺオ国務長官やボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)ら米国側による英国への働き掛けを踏まえ英中銀がこの要請に応じていないと関係者の1人が語った。
米国はベネズエラの野党指導者グアイド国会議長を暫定大統領として23日に承認。英国も米国に追随した。英中銀はベネズエラ資産の扱いについてコメントを控えた上で、金管理を含めた銀行業務を「非常に多くの顧客」に提供しており、顧客との関係にはコメントしないと説明した。
米当局はベネズエラの国外資産をグアイド氏側が管理できるように試みており、ベネズエラ中銀が保有する外貨準備80億ドルのうち金12億ドル相当は大きな割合を占める。
原題:Maduro Rebuffed in Bid to Pull $1.2 Billion of Gold From U.K.(抜粋)