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アマゾンのベゾスCEOは7日、声明を発表し、タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」の出版元のアメリカン・メディアからプライベートな写真を公表するという脅迫を受けたと明らかにしました。

世界一の資産家として知られるベゾス氏は、25年間連れ添った妻との離婚を先月、公表しましたが、このタブロイド紙は、人気テレビ司会者の女性との不倫が背景にあるのではないかと報じていました。

アメリカン・メディアのトップは、トランプ大統領と親しいことで知られています。
一方、ベゾス氏がオーナーを務める有力紙、ワシントン・ポストトランプ大統領への批判を強めていたことから、ベゾス氏は背景に政治的な意図があったのではないかと主張していて、専門家を雇って調査してきました。

ベゾス氏は声明で、アメリカン・メディアがメールで「調査をやめて政治的な意図が見つからなかったと発表しろ」と迫り、拒めばベゾス氏の上半身裸などの写真10枚を公開すると伝えてきたとしています。

ベゾス氏は「ゆすりや脅迫に屈するのではなく、送られてきたメールの全文を公表することにした」と説明しています。

これに対し、タブロイド紙「ナショナル・エンクワイアラー」を出版するアメリカン・メディアは8日、声明を出し、「ベゾス氏をめぐるナショナル・エンクワイアラーの報道は合法的に行われたものだと強く信じる」としています。

そのうえで「ベゾス氏の主張を踏まえて取締役会を開き、徹底的な調査を速やかに行うことを決めた。調査の結果を受けて、取締役会として必要な措置をとる」とコメントしています。

地元メディアによりますと、アメリカン・メディアのトップはトランプ大統領のスキャンダルを隠すために暗躍していたということで、大統領と不倫関係にあった元モデルに対して口止め料を支払ったとされています。