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アメリカで今月29日に予定されていたトランプ大統領の晴れ舞台でもある一般教書演説をめぐり、予定どおり行うよう求める大統領と過去最長となる政府機関の一部閉鎖を理由に延期を提案している野党・民主党の間では溝が埋まらない状況が続いています。

大統領が今後1年の施政方針を国民に訴える一般教書演説は、上下両院の決議によって大統領を下院の本会議場に迎えるのが慣例になっていますが、民主党が多数派を握る議会下院のペロシ議長は23日、トランプ大統領に宛てて「政府が再開しないかぎり、決議を行う考えはない」と伝え、演説を拒否する姿勢を改めて示してました。

これを受けてトランプ大統領は、ホワイトハウスで行われた会議の冒頭、「ペロシ議長と、過激派に成り下がった民主党がやろうとしていることは侮辱であり、歴史の汚点になる」と述べて、野党側の対応を批判しました。

そのうえで、「何か別のことを行うだろうが、それについては後日発表する」と述べて、当初予定されていた議会の本会議場での一般教書演説に代わるものを検討していることを明らかにしました。

アメリカでは、連邦政府の新たな予算が成立せず、過去最長の政府機関の一部閉鎖の影響で、合わせておよそ80万人の職員が自宅待機や給料が支払われない状態が続いています。

こうした中、連邦議会上院の庁舎では23日、給料が支払われていない連邦政府の職員など数百人が集まり、政府機関が閉鎖されてから33日間になることから、33分間にわたって無言の抗議活動を行いました。

抗議活動に参加した人たちは、「政府職員は空腹だ」や「職員の生活を巻き込むな」などと書かれた空の皿を手に持って、議会とトランプ政権に対して、事態の打開に向けて努力するよう求めました。

抗議活動に参加した議会の事務局で働く女性は、「政治家のゲームによって私たちの生活が脅かされている。私たちにとっては政治ではなく毎日稼ぐ1ドル1ドルの問題だ。もうたくさんだ。終わりにしてほしい」と話していました。

また、ワシントンにある国立美術館ナショナル・ギャラリーに勤める男性は、「美術館では、いくつかの特別展もキャンセルを余儀なくされており、アートを楽しみにわざわざ遠くから来てくれている人たちに残念な思いをさせている。影響を受けているのは、われわれ政府職員だけではない」と話していました。

アメリカでは、大統領が今後1年の施政方針を国民に訴える一般教書演説は、議会下院の本会議場で行うことが慣例ですが、野党・民主党は、政府機関の一部閉鎖が続いていることを理由に、今月29日に予定されていた演説の延期を提案しています。

これを受け、トランプ大統領は23日午後、「何か別のことを行う」と述べ、議会の本会議場ではなく、別の場所での演説を検討する考えを示しました。

しかし、同じ日の夜になって、トランプ大統領ツイッターに「演説は政府閉鎖が終わったあとに行う。歴史的にも伝統的にも、連邦議会の議場ほど一般教書演説にふさわしい場所は他になく、別の会場で行うことは考えていない」と投稿して前言を撤回し、民主党側の要求を受け入れて、政府機関の閉鎖が解決してから改めて演説の日程を調整する考えを明らかにしました。

予算案をめぐっては、24日、議会上院で、大統領の公約である国境沿いの壁の建設費を含む案と、民主党が提案する案の双方が採決される予定です。

しかし、いずれも議会で可決されるのは難しい状況で、新たな予算が成立し閉鎖されている政府機関が再開される見通しは立っていません。

トランプ大統領が一般教書演説の日程を再調整する考えを示したことを受けて、野党・民主党ペロシ下院議長は23日、ツイッターで、「政府機関を再開するために、あす、上院で採決される民主党が提案した予算案を支持していただきたい」と投稿し、事態打開に向けて、壁の建設費を断念するよう、トランプ大統領に譲歩を求めました。

トランプ大統領の元顧問弁護士、マイケル・コーエン氏は大統領とかつて不倫関係にあった女性たちに不正に口止め料を支払ったなどとして、先月、禁錮3年の実刑判決を受けていて、野党・民主党の求めに応じて、来月7日に議会下院の公聴会に出席する予定でした。

しかし、公聴会を予定していた監視・政府改革委員会は23日、声明を発表し、コーエン氏が証言を延期したことを明らかにしました。

それによりますと、コーエン氏はトランプ大統領らから自身と家族が脅迫を受けているとして、身の安全を守るため延期を決めたということです。

トランプ大統領はこれまで、コーエン氏について「うそつきだ」などと批判するとともに、コーエン氏の義理の父親の弱みを握っていることを示唆する発言を繰り返しています。

民主党側は声明で「証人に対する脅迫や妨害は違法行為だ」などとして、トランプ大統領への反発を強めていて、証言の実現に向けてコーエン氏側と協議を続ける考えです。

コーエン氏がトランプ大統領から脅迫を受けているとして議会での証言を延期したことについて、トランプ大統領は記者団に対し、脅迫を否定したうえで、「真実を話すのが怖いだけだ」と述べました。

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