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アメリカのトランプ大統領は、各国から輸入される自動車や関連部品が、国内メーカーに打撃を与えているとして、高い関税を上乗せする輸入制限措置を発動するべきかどうか、今週、商務省から提出された報告書をもとにことし5月中旬までに判断する見通しです。

トランプ大統領20日、EUから輸入される自動車に高い関税を課すことを検討するか記者団から問われたのに対して、EU向けの貿易赤字に不満を示したうえで、「公正な貿易協定が締結できるかどうかだ」と述べEU側をけん制しました。

トランプ政権は、今後、新たな貿易協定の締結に向けて交渉を行う日本やEUに対し、交渉中は、自動車などに関税を上乗せする措置の発動を棚上げするとしています。

ただ、交渉で満足のいく成果が得られないと判断すれば、自国に有利な条件を引き出すため日本やEUからの自動車に関税を上乗せするとちらつかせて揺さぶりをかけるとみられ、厳しい交渉になることが予想されます。