米トランプ大統領「よい取り引きなしに中国と合意せず」 #nhk_news https://t.co/3NIVN11Ujt
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年3月8日
米中の貿易交渉をめぐってトランプ大統領は、今月1日までとしていた交渉期限を延長して、中国からの輸入品に対する関税を引き上げる措置を先送りしたうえで、最終的な合意を目指して、習近平国家主席との首脳会談を今月中に行うことに意欲を示しています。
これについて、トランプ大統領は8日、記者団に対し、「アメリカにとってよい取り引きでなければ、合意に達することはないだろう」と述べ、中国側をけん制しました。
また、中国駐在のブランスタド大使は、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、「首脳会談の日程は、最終的に決定していない」と述べ、首脳会談の準備が進んでいないことを明らかにしました。
そのうえで「首脳会談の前には、合意に近い状況になる必要があるが、まだそうした段階にはない」と述べました。交渉では、アメリカ側が問題視している、中国政府による国有企業への優遇策の見直しや、合意した内容を中国に守らせるための仕組み作りなどで対立が続いていて、依然として双方の隔たりは埋まっていません。
中国高官 米中合意に向け双方の上乗せ関税の撤廃要求 #nhk_news https://t.co/rmgvo6a8s1
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年3月9日
米中の貿易交渉は、アメリカが中国からの輸入品に対する関税を引き上げる措置を先送りしたうえで、期限を延長して交渉が続けられています。
これについて、中国側で貿易交渉を担当する商務省の王受文次官は、9日に北京で開いた記者会見で、「お互いが上乗せしている関税は、アメリカと中国だけでなく世界経済の利益を損なっている」と懸念を示しました。
そのうえで「交渉が合意に至った場合、上乗せしている関税はすべて廃止されることになる」と述べ、交渉の合意に向けて、米中が双方の輸入品に最大で25%上乗せしている関税の撤廃を求めていることを明らかにしました。
また、王次官は「これまでの協議では重要な問題で実質的な進展を得られている。われわれは現在も日夜、意見を交わしている」と述べ、合意に向けた強い意欲を示しました。
トランプ大統領は、貿易交渉の最終的な合意を目指して習近平国家主席との首脳会談を行う考えを示していますが、中国政府による国有企業への優遇策の見直しなどをめぐって対立が続いていて、双方の隔たりは依然として埋まっていません。
9日の会見で、中国商務省の王受文次官は、先月の米中貿易交渉で昼食の際、双方の担当者が相手国の定番料理を選んでいたというエピソードを披露しながら、「合意に希望が見えた」と期待を示す一幕がありました。
それによりますと、交渉を担当する中国の劉鶴副首相はビーフハンバーガーを、アメリカのライトハイザー通商代表は中国料理のナスと鶏肉の炒め物をそれぞれ選んだということです。
これについて、王次官は「互いに共通点を見つけ出そうとする姿勢の表れだ。交渉が合意に至るとの希望を感じた」と述べました。