米中交渉2日目も折り合えず 関税継続 中国は報復措置の構え #nhk_news https://t.co/Ij7Yg3iYgy
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月10日
アメリカと中国の貿易摩擦の解消を目指す、2日目の閣僚級の交渉は10日、ワシントンで行われ、ライトハイザー通商代表やムニューシン財務長官、それに劉鶴副首相が出席しました。
およそ2時間の交渉のあとトランプ大統領はツイッターに「2日間にわたって建設的な協議を行った。交渉は今後も続くだろう」と投稿し、交渉は折り合えなかったことを明らかにしました。
また中国からの2000億ドルの輸入品に上乗せを始めた25%の関税について、トランプ大統領は「今後の交渉次第で撤廃するかもしれないし、しないかもしれない」と述べ、このまま続ける方針です。
これに対しては、中国も報復措置で対抗する構えを示しています。
今回の閣僚級交渉でアメリカは、中国側が先週になって、法的拘束力のある合意を渋って積み上げてきた合意内容を覆したとして、強硬な姿勢で中国に譲歩を迫りましたが事態は打開できませんでした。
米中の貿易摩擦は長期化し、日本や世界経済への影響が深刻になることが懸念されます。
米 対中関税さらに上乗せへ手続き開始 ほぼ全輸入品対象に #nhk_news https://t.co/xzYzTvE86v
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月11日
アメリカと中国は、閣僚級の2日間の交渉でも双方の溝を埋められず、トランプ政権は10日、中国からの2000億ドルの輸入品に上乗せする関税を25%に引き上げました。
それにとどまらず、アメリカ通商代表部は10日、まだ関税を上乗せしていない約3000億ドル分の輸入品にも高い関税を上乗せする手続きを始めると発表しました。
アメリカ通商代表部は、今後の詳しい手続きは近く公表するとしています。
トランプ大統領は9日、記者団に対して、「3250億ドルの輸入品にも25%の関税をかける準備を始めている」と述べていました。
今回の閣僚級交渉で、中国がアメリカの要求に応じず、歩み寄りが見られなかったため、具体的な手続きに踏み切ったものとみられます。
これが実行されれば、中国からの5300億ドル余りの輸入品、ほぼすべてに高い関税が上乗せされて、米中の貿易摩擦は全面的な争いに陥り、解決が一層困難になるおそれがあります。
中国の劉鶴副首相は、アメリカとの貿易交渉のあと、中国メディアの取材を受け、「いくらかの障害はあるものの、米中双方は北京で再び会い、交渉を継続することで合意した」と述べました。
また、劉副首相は「米中双方は多くの点で共通認識を得たが、一致していない点もある。原則に関わる問題では決して譲歩することはできない」と述べてアメリカをけん制しました。
中国国営の新華社通信は、アメリカとの交渉では、中国製品に上乗せしている関税をどのように撤廃するかや、交渉の合意事項を盛り込む文書の書きぶりなどで依然、隔たりが残っていると伝えています。
さらに劉副首相は、アメリカの今回の関税引き上げについて、「アメリカが関税を引き上げるなら、われわれも必ず反撃する。アメリカが自制的な態度を取るなら、中国も自制的にする。際限なく引き上げるようなことはしてはならない」と述べ、アメリカを強く批判しました。
世界経済を米中に2分し中国側を勝たせる https://t.co/O5hLugHXgr 配信しました。
— 田中宇 (@tanakanews_com) 2019年5月11日
中国 スパイ行為に関わったとして日本人に実刑判決 #nhk_news https://t.co/sDISbvXZSZ
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月10日
日中関係筋によりますと、中国東北部の遼寧省大連の裁判所で10日、おととし5月に、スパイ行為に関わったなどとして拘束されていた60代の日本人男性に対する裁判が開かれました。
この中で裁判所は、男性がスパイ活動に関わったと認定し、懲役5年6か月と20万人民元、日本円でおよそ320万円を没収する判決を言い渡したということです。
中国では、反スパイ法が施行されたよくとしの2015年から、日本人がスパイ行為に関わったなどとして当局に拘束されるケースが相次いでいます。
これまでに、9人が起訴されていますが、裁判は関係者以外には非公開で行われているとみられ、今回もどういった行為がスパイ活動と認定されたのか具体的には明らかになっていません。
これまでに、4人の日本人に対して、懲役5年から12年の実刑判決がそれぞれ言い渡されていて、中国の裁判所から判決を言い渡されるのは今回で5人目です。