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皇太子さまは、誕生日にあたって、お住まいの東宮御所で皇太子として最後となる記者会見に臨まれました。

この中で皇太子さまは、即位を前にした心境や決意を問われ、「これからのことを思うと、とても厳粛な気持ちになりますが、引き続き自己研さんに努めながら、過去の天皇のなさりようを心にとどめ、国民を思い、国民のために祈るとともに、両陛下がなさっておられるように、国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、象徴としての務めを果たしてまいりたいと思います」と述べられました。

また、長年取り組んできた水をめぐる問題について「得られた知見も、これからの務めの中で、国民生活の安定と発展を願い、また、防災・減災の重要性を考えていく上で、大切にいかしていきたいと思います」と話されました。

新たに皇后となられる療養中の雅子さまについては、「今後は、自身の置かれる立場が変わることで、公務も多くなる中、一朝一夕にすべてをこなせるようになるわけではないと思いますが、これからも体調に気を付けながら快復を目指してさらに努力を重ねていくと思います」と述べられました。

皇太子さまは、また、平成はどのような時代だったかと問われると、日本人が国際的に評価され、活躍する場面が増えたのが特徴だと思うとしたうえで、「特に、十代の中高生を始めとした若い人たちの活躍が目立ったように感じ、とてもうれしく思います。戦後長く続いてきた平和な日本の社会において、この国の未来を担う若い人たちが、夢を大切にしながら自分の能力を発揮できる環境が整ってきたことの証であると思います」と話されました。

皇太子さまは、23日、天皇皇后両陛下のお住まいを訪れて誕生日のあいさつをしたあと、雅子さまとともに皇族方や宮内庁の職員らによる祝賀行事に臨まれます。

また夜には、両陛下や秋篠宮ご一家などを招いて夕食会を催されます。

皇室の将来像についての御質問については、男性皇族の割合が減り、高齢化が進んでいること、また、女性皇族は結婚により皇籍を離脱しなければならないということは、将来の皇室の在り方とも関係する問題です。

ただ、制度に関わる事項については、私からこの場で言及することは控えたいと思います。皇室の在り方に関しては、国民と心を共にし、苦楽を共にする皇室、ということが基本であり、これは時代を超えて受け継がれてきているものだと思います。

過去の天皇が歩んでこられた道と、天皇は日本国及び日本国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致し、国民と苦楽を共にしながら、国民の幸せを願い、象徴とはどうあるべきか、その望ましい在り方を求め続けることが大切であるとの考えは、今も変わっておりません。

同時に、その時代時代で新しい風が吹くように、皇室の在り方もその時代時代によって変わってくるものと思います。私も、過去から様々なことを学び、古くからの伝統をしっかりと引き継いでいくとともに、それぞれの時代に応じて求められる皇室の在り方を追い求めていきたいと思います。

平成という時代は正に、この新しい世界の動きとともに始まったと言えると思います。冷戦の終結を受けて、二極の対立構造はなくなったものの、各地で内戦や地域紛争が増加しました。

これに対して、日本は、開発援助のほか、復興支援や人道支援も積極的に行うことにより、世界の人々から高く評価されるようになりました。

また、ノーベル賞の受賞や、スポーツ、文化といった分野でも、日本人が国際的に評価され、あるいは活躍する場面が増えましたが、これは平成時代の特徴ではないかと思います。

オリンピックを例に挙げるまでもなく、平成を通じて特に、十代の中高生を始めとした若い人たちの活躍が目立ったように感じ、とてもうれしく思います。

陛下がおっしゃっているように、平成が戦争のない時代として終わろうとしているわけですが、戦後長く続いてきた平和な日本の社会において、この国の未来を担う若い人たちが、夢を大切にしながら自分の能力を発揮できる環境が整ってきたことの証であると思います。

私も、これまでいろいろな場で若い方々と御一緒する機会を大切にし、その熱意や息吹を感じて心強く思ってまいりましたが、これからも若い世代の活躍を願いつつ、見守っていきたいと思っております。

また、平成は、人々の生活様式や価値観が多様化した時代とも言えると思います。それは、ITその他の科学技術の飛躍的発展によって、更に推し進められた部分もあると思います。

今後は、この多様性を、各々が寛容の精神をもって受け入れ、お互いを高め合い、更に発展させていくことが大切になっていくものと思います。


 「実はとても迷いました」

 1992年12月初め、皇太子さまはプロポーズをしていた雅子さまにそう切り出し、「ずっとお守りすることが、本当に自分にはできるのか。そんな力があるのかどうか、悩んだからです」と続けた。

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