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1200年余り前に桓武天皇から仏教の新しい宗派と認められた天台宗の総本山 比叡山延暦寺では、皇太子さまが天皇に即位されるのをお祝いするため、28日から「奉祝御修法(ほうしゅく・みしほ)」と呼ばれる特別な法要が行われています。

30日は天台宗の最高位の僧侶、森川宏映天台座主をはじめとする高僧11人が、本堂にあたる国宝の「根本中堂」に集まり、お経に独特の節回しをつけた「声明(しょうみょう)」を唱え、新しい時代の安寧や平和を祈りました。

境内には記帳所が設けられ、訪れた人たちが名前などを書き込んでいました。

東京から来た40代の女性は「法要は厳かで、心が新たになりました。新しい時代になっても万葉集に書かれた日本の心を大切にしたい」と話していました。

延暦寺の水尾寂芳副執行は「皇太子さまの即位だけでなく、天皇陛下への感謝の気持ちも込めて祈りをささげさせていただきました。令和が平和な時代になることを祈っています」と話していました。

トランプ大統領は29日、天皇陛下が退位されるのを前に、ホワイトハウスを通じて声明を発表しました。

この中でトランプ大統領は「日本の天皇皇后両陛下にアメリカ国民を代表して心から感謝したい。平成が終わりに近づき、新たな天皇の即位に向けた準備が進む中で、日米両国が緊密な関係を築くことの重要性を改めて確認したい」としています。

そのうえで、おととし日本を訪問した際、天皇皇后両陛下が会見された最後のアメリカ大統領となったことを踏まえ、「天皇陛下に迎えていただいたことを光栄に思っており、われわれは新しい時代に日本との協力関係を続けることを楽しみにしている」と述べました。

トランプ大統領は来月下旬に、再び日本を訪れる予定で、皇太子さまが新天皇に即位されたあと初めて会見する外国の首脳となる見通しです。

ロシアのプーチン大統領は30日、天皇陛下に電報を送りました。

この中でプーチン大統領は「在位中にロシアと日本の関係は目覚ましい発展を遂げ、関心を向けていただいたことに心から感謝申し上げます。両国の互恵関係は今後、すべての方面においてさらに強化されるでしょう。今後の健康と安寧、そして長寿をお祈りします」と謝意を示しました。

ロシアのプーチン大統領は30日、退位される天皇陛下に電報を送り、在位中に大きく発展したロシアと日本の関係に関心を注がれたことに感謝を表明した。ロシア大統領府が発表した。

韓国外務省は30日、ソウルで記者会見し、ムン・ジェイン大統領が30日をもって、退位される天皇陛下に書簡を送ったことを明らかにしました。

ムン大統領は書簡の中で、天皇陛下が平和を守ることの尊さを強調し、日韓関係の発展に大きな貢献をされたとして、謝意を伝えました。

また、天皇陛下が退位後も両国関係のために、力を尽くされることに期待を示したということです。

一方、「知日派」として知られるイ・ナギョン(李洛淵)首相は、自身のツイッターに「日本は5月1日から令和時代。日韓関係を重視されてきた天皇陛下に感謝申し上げます」と投稿し、天皇陛下への謝意を示しました。

そして、5月1日、天皇に即位される皇太子さまとは、去年3月、ブラジルで開かれた国際会議でお会いしたとしたうえで、「深くおことばを交わしてくださり、ありがとうございました」と記し、両国が新たな友好関係に向けて協力することに期待を示しました。

天皇陛下が退位されることについて中国外務省の耿爽報道官は30日の記者会見で、「天皇は1992年に中国を訪問したほか、中国共産党や政府の指導者と何度も会見していて、中日関係の発展のために積極的な貢献を行った」と評価しました。

そのうえで、「現在の中日関係は正しい軌道に戻り、発展する勢いが出ている。両国がともに関係を大切に維持してプラスの働きかけを強化し、敏感な問題は適切に処理して中日関係を引き続き、健全に安定して発展させるよう望む」と述べて今後の両国の関係発展にも期待を示しました。


政府は午後3時から閣議を開き、憲政史上初めてとなる天皇陛下の退位の儀式、「退位礼正殿の儀」で、天皇陛下が述べられる国民へのおことばと、国民を代表して安倍総理大臣が行うあいさつを決定しました。

官房長官閣議のあとの記者会見で、記者団が今回の退位は先例となり得るのか質問したのに対し、「特例法は天皇陛下の退位を実現するものではあるが、法律の作成に至るプロセスやその中で整理された基本的な考え方については将来の先例になり得るものと考えている」と述べました。

天皇陛下の退位に際して、衆参両院の議長は「謹話」を出しました。

大島衆議院議長は「平成のみ代を顧みる時、無量の感慨を覚える次第であります。多くの行事などで天皇皇后両陛下にお目にかかる機会をいただき、温かいお人柄と広く豊かな知識に深い感銘を受けてまいりました」としています。

そのうえで、「3年前の夏、天皇陛下から賜ったおことばを契機に、国民各層で皇室の在り方について議論が行われたことは、意義深いことでした。天皇皇后両陛下におかれましては、幾久しく、次なるみ代をお見守りになりつつ、お健やかにお過ごしになることを衷心よりお祈り申し上げます」としています。

また、伊達参議院議長は「この30年、『平成』のみ代において、陛下はわが国の平和と安寧のために、全身全霊でご公務に精励されてこられました。常に国民に寄り添い、皇后陛下とともに、『祈りの旅』を続けてこられたお姿は、国民ひとしく敬慕の念に堪えないところであります」としています。

そのうえで、「これまでの両陛下の歩みに思いを致し、新しい『令和』の時代が、平和で希望に満ちたものとなるよう努めてまいる所存です。両陛下には、これからもお健やかにお過ごしになりますようお祈り申し上げます」としています。

天皇陛下の退位に際して、最高裁判所の大谷直人長官が「謹話」を出しました。

大谷長官は「30年余りに及ぶご在位の間、常に国民の幸せを願い、国民に寄り添われながら、国や国民統合の象徴としてお務めを果たしてこられました。そのお姿に私どもは深い敬愛の念を抱いてきたところです。天皇皇后両陛下のこれまでの歩みに思いを致しつつ、両陛下のますますのご健勝と皇室のご繁栄を衷心よりお祈り申し上げます」としています。

「退位礼正殿の儀における内閣総理大臣の国民代表の辞」謹んで申し上げます。

天皇陛下におかれましては、皇室典範特例法の定めるところにより、本日をもちまして御退位されます。

平成の三十年、「内平らかに外成る」との思いの下、私たちは天皇陛下と共に歩みを進めてまいりました。この間、天皇陛下は、国の安寧と国民の幸せを願われ、一つ一つの御公務を、心を込めてお務めになり、日本国および日本国民統合の象徴としての責務を果たしてこられました。

我が国は平和と繁栄を享受する一方で、相次ぐ大きな自然災害など、幾多の困難にも直面しました。

そのような時、天皇陛下は、皇后陛下と御一緒に、国民に寄り添い、被災者の身近で励まされ、国民に明日への勇気と希望を与えてくださいました。

本日ここに御退位の日を迎え、これまでの年月を顧み、いかなる時も国民と苦楽をともにされた天皇陛下の御心に思いを致し、深い敬愛と感謝の念を今一度、新たにする次第であります。

私たちは、これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしてまいります。

天皇皇后両陛下には、末永くお健やかであらせられますことを願ってやみません。ここに、天皇皇后両陛下に心からの感謝を申し上げ、皇室の一層の御繁栄をお祈り申し上げます。

今日(こんにち)をもち、天皇としての務めを終えることになりました。

ただ今、国民を代表して、安倍内閣総理大臣の述べられた言葉に、深く謝意を表します。

即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。

明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります。

「退位礼正殿の儀」は、皇居 宮殿の「松の間」で天皇陛下の最後の国事行為として行われました。

午後5時、モーニングを着用した天皇陛下が、宮内庁幹部の先導で「松の間」に入られ、儀式が始まりました。

皇位のあかしとして歴代の天皇に伝わる三種の神器のうちの剣(つるぎ)を持った侍従が天皇陛下の前に、曲玉(まがたま)を持った侍従が後ろにつき従い、さらに、国事行為の際に印(いん)として使う国璽(こくじ)と御璽(ぎょじ)をそれぞれ携えた侍従が続きました。

そして皇后さまや皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻などの皇族方も「松の間」に入られ、剣と曲玉、それに国璽と御璽が「案(あん)」と呼ばれる台の上に置かれました。

天皇陛下は、壇上に置かれたいすの前に皇后さまと並んで立たれ、安倍総理大臣が進み出て、国民を代表して「これまでの天皇陛下の歩みを胸に刻みながら、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来を創り上げていくため、更に最善の努力を尽くしていく。天皇皇后両陛下に心からの感謝を申し上げる」と述べました。

続いて、天皇陛下が国民への最後のおことばを述べられました。

天皇陛下は「即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べられました。

天皇陛下は3年前の8月8日、退位の意向が強くにじむお気持ちを表明した際にも、「国民を思い、国民のために祈るという務めを、人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした」と述べていて、今回もそうした思いを重ねて表されました。

そのうえで、「明日(あす)から始まる新しい令和の時代が、平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とおことばを結ばれました。

おことばが終わると、天皇陛下は壇上から降りられました。そして、皇后さまの方を向いたあと、部屋を見渡して最後にゆっくりと一礼してから、剣と曲玉、それに国璽と御璽を携えた侍従とともに「松の間」を退出されました。

儀式は12分ほどで終わりました。

このあと天皇陛下は、皇后さまとともに、宮殿で、皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻をはじめ皇族方や長女の黒田清子さんなど親族らからあいさつを受けられました。

そして、お住まいの御所に戻って最後に側近の職員らからあいさつを受け、午後7時半ごろ天皇皇后として臨む行事をすべて終えられました。

天皇陛下は日付が変わると同時に皇位を退き上皇となられます。

30年余り続いた平成の時代は幕を閉じ、皇太子さまが新たな天皇として即位され、令和の時代を迎えます。

「退位礼正殿の儀(たいいれい せいでんのぎ)」は午後5時、モーニングを着用した天皇陛下宮内庁
幹部の先導で宮殿の「松の間」に入られて始まりました。

天皇陛下は表情を変えずに、一歩ずつゆっくりと歩みを進めて壇上に上がられました。板張りの「松の間」には硬い靴音が響きました。

続いて皇后さまも壇上に上がり、天皇陛下と並んでいすの前に立たれました。

皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻などの皇族方も壇の左右に分かれて立たれました。

安倍総理大臣が進み出て国民を代表して感謝の気持ちなどを述べたあと、天皇陛下は1分半ほどにわたって国民への最後のおことばを述べられました。

天皇陛下がおことばを述べられている間、皇后さまは天皇陛下の方に体を向けて見つめられ、皇太子さまはじっと前を向かれていました。

およそ300人の参列者や、儀式を見守った宮内庁の職員の中には、天皇陛下のおことばを耳にして目頭を押さえる人もみられました。

天皇陛下はおことばを述べたあと、ゆっくりと一歩ずつ壇を降り、続いて皇后さまが降りられる際には、手をさしのべて気遣われていました。

このあと剣と曲玉、それに国璽と御璽を携えた侍従とともに「松の間」の扉の方に向かって進みましたが、天皇陛下はいったん立ち止まられました。そして皇后さまの方を振り返り、部屋を見渡して参列者に向けてゆっくりと一礼してから退出されました。

儀式は午後5時12分に終わりました。

天皇皇后両陛下は「退位礼正殿の儀(たいいれい せいでんのぎ)」のあと、皇太子ご夫妻や秋篠宮ご夫妻をはじめ、皇族方や長女の黒田清子さんなど親族らからあいさつを受けられました。

そして、お住まいの御所に戻り、最後に側近の職員らからあいさつを受け、午後7時半ごろ、天皇皇后として臨む行事をすべて終えられました。

天皇陛下は、このあとは御所で皇后さまと静かに過ごしながら、退位の時を迎えられるということです。

www.kantei.go.jp

参考資料4 憲法における天皇に関する主な国会答弁等(PDF / 355KB)

憲法における天皇に関する主な国会答弁等

内閣法制局長官 真田秀夫君(昭和 54 年5月8日 参・内閣委員会)】
そこで、象徴といいますのは、これはいままで政府が公にお答えしておりますところによりますと、そういう天皇のお姿、有形といいますか、具体的な天皇というお姿を通してその奥に日本国とああいう無形の抽象的な存在あるいは国民統合という無形の抽象的な事柄を天皇というお姿を通して国民は思い浮かべるといいますか、そこで日本国としての統一性を天皇を通して感じとると、そういう意味であろうというふうにいままでもお答え申しております。

www.shugiin.go.jp

憲法第1条の「象徴」(symbol)の語の由来について (PDF 106KB)

「象徴」(symbol)

『象徴とは、定義的にいえば、抽象的・無形的なもの(たとえば平和)を現わすところの具体的・有形的なもの(たとえば鳩)をいう。すなわち、人がその具体的・有形的なものを見ることによつて、それによつて現わされる抽象的・無形的なものを頭に浮かべることができるときに、前者は後者の象徴であるという。本条が天皇を日本国および日本国民統合の象徴であると定めていることも右と同様であつて、金森国務大臣憲法議会において、天皇が象徴であるというのは、人が天皇を見ることによつて日本国および日本国民統合の姿を見ることができるという趣旨であると説明している。』

日本国憲法第1条・第2条に関連する政府の説明

②昭和48年6月13日 参議院本会議 田中角榮内閣総理大臣
……憲法第一条が 「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」であると定め 、ておるのは、天皇の存在を通じて、そこに日本国と日本国民統合の姿を見ることができるという日本国民の総意をあらわしたものだと考えます。

⑤昭和54年5月8日 参議院内閣委員会 真田秀夫内閣法制局長官
……象徴といいますのは、これはいままで政府が公にお答えしておりますところによりますと、そういう天皇のお姿、有形といいますか、具体的な天皇というお姿を通してその奥に日本国とああいう無形の抽象的な存在あるいは国民統合という無形の抽象的な事柄を天皇というお姿を通して国民は思い浮かべるといいますか、そこで日本国としての統一性を天皇を通して感じとると、そういう意味であろうというふうにいままでもお答え申しております。

天皇陛下の退位にあわせて、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズの電子版は、戦後の日本の皇室について、5回にわたる特集を日本語で掲載しました。

記事は東京支局のモトコ・リッチ支局長が執筆したもので、この中で、天皇陛下終戦のよくとし、12歳の時、アメリカ人の女性教師から「ジミー」という平凡な名前で呼ばれたエピソードを紹介しています。

そのうえで、この教師が英語教育を通じて、アメリカの民主主義的な思考に導く考えを持っていたことに触れ、「明仁は、日本を再形成するにあたって、アメリカが意図する価値を伝えるパイプ役として育成される」と記しています。

また、天皇陛下が即位後に、先の大戦で激戦地となったアジア各国を訪問したことについては、「彼の平和主義のメッセージは、日本が海外からの評価を取り戻す助けになった」とする一方で、日本国内では意見が分かれ、「日本軍の行動を最小化しようとし、『謝罪の旅』に冷ややかな目を向け、日本はすでに十分に謝罪したと論じる右派もいた」と指摘しています。

そのうえで、天皇陛下について「日本の極右に対する抑止力になっている。数十年にわたり、君主制を日本の軍国主義回帰に対する防波堤へと静かに再構築してきた」と記しています。

日付が変わる5月1日午前0時に皇太子さまが新たな天皇として即位されます。

皇太子さまは1日、午前10時に皇居 宮殿に到着し、この日、行われる「即位の礼」の儀式を憲法で定める国事行為として行うことを閣議決定した政府からの文書を確認し、押印して裁可されます。これが天皇として初めての公務になります。

そして午前10時半から、宮殿の「松の間」で新しい天皇として三種の神器のうちの剣(つるぎ)と曲玉(まがたま)などを受け継ぐ「剣璽等承継の儀」(けんじとうしょうけいのぎ)に臨まれます。

午前11時10分からは皇后となられた雅子さまとともに「即位後朝見(ちょうけん)の儀」に臨み、総理大臣をはじめ国民を代表する人たちを前に天皇として初めてとなるおことばを述べられます。

こうした儀式のあと、皇太子さまは昼過ぎには、ご一家を補佐する「侍従職」トップの侍従長などの認証式に臨まれます。

さらに午後3時には、雅子さまとともに上皇上皇后となられた天皇皇后両陛下のお住まいを訪れてあいさつをされます。

そして午後3時半から午後6時過ぎにかけて、ご夫妻で皇族方や宮内庁の職員などから祝賀を受けられる予定です。

天皇陛下から皇太子さまに皇位が継承されると、これまで天皇皇后両陛下が担われてきた公務は、原則すべて皇太子ご夫妻が受け継がれます。

天皇陛下が象徴として行われてきた被災地のお見舞いや戦没者の慰霊、障害者施設の訪問などは、皇太子さまが受け継がれます。

各地での公務については、両陛下が毎年臨まれてきた「全国植樹祭」と「国民体育大会」の開会式、それに「全国豊かな海づくり大会」の3つの恒例行事への出席を、今後、皇太子ご夫妻が担われます。

また、全国戦没者追悼式をはじめとする式典への出席など、両陛下が臨まれてきた東京都内の行事のほとんどもご夫妻で受け継がれます。

一方で、両陛下が毎年出席されてきた生物学の分野で優れた業績をあげた研究者に贈られる「国際生物学賞」の授賞式については、生物学に関する研究に取り組まれてきた秋篠宮さまがご夫妻で受け継がれることになりました。

さらに、皇太子さまと、皇位継承順位1位の皇嗣(こうし)となる秋篠宮さまも、これまで多くの公務に臨まれてきたため、宮内庁が今後の分担について検討しました。

その結果、皇太子ご夫妻は、両陛下から受け継ぐ公務に加えて、皇太子さまが昭和61年の1回目から出席してきた国内最大の文化の祭典「国民文化祭」には引き続きお二人で出席されることになりました。

また、例年、東京都内で開催され、ご夫妻で臨んできた「国際青年交流会議」など3つの行事について、即位後も出席されることになりました。

秋篠宮さまは、両陛下や皇太子ご夫妻が担われてきた公務も受け継ぎながら、これまで出席してきた行事の多くにも引き続き臨まれます。

秋篠宮さまは、皇太子ご夫妻が担われてきた毎年の各地の恒例行事のうち、「全国障害者スポーツ大会」や「全国育樹祭」など4つの行事と、東京都内で開かれる「文化庁芸術祭」への出席を紀子さまとともに受け継がれます。

秋篠宮さまは、毎年出席してきた地方の恒例行事のうち、「全国高等学校総合文化祭」や「海フェスタ」など6つの行事と、東京都内で開かれる行事の多くにはこれまでどおり出席されます。

秋篠宮さまは去年11月の誕生日を前にした記者会見で、「皇嗣」となるにあたっての抱負を尋ねられ、「一つ一つを、そのつどそのつど考えながら、自分の仕事、もしくは務めを進めていくようにしたいと思っています」と述べられています。

また、「皇嗣妃」となる紀子さま秋篠宮さまとともに出席する行事のほかに、これまで皇太子さまが毎年臨まれてきた「献血運動推進全国大会」と、教育をテーマにした優れた番組などに贈られる「日本賞」の授賞式への出席をお一人で受け継がれます。
さらに以前から務めてきた「結核予防会」と「母子愛育会」の総裁として、引き続き、各地で開かれる式典などに臨まれます。

長女の眞子さま秋篠宮さまが担われてきた「全国都市緑化祭」と「国民体育大会」の閉会式、それに「みどりの感謝祭」への出席を受け継がれます。

また4年前に秋篠宮さまから受け継がれた「日本テニス協会」の名誉総裁としての行事や、「日本工芸会」の総裁としての公務にも引き続き臨まれます。

次女の佳子さまは、先月(3月)、国際基督教大学を卒業し、今後は大学生活で学んだ経験を生かし、皇族の務めに取り組もうと考えられているということです。

皇太子ご夫妻が担われてきた「全国農業担い手サミット」は、三笠宮寛仁妃(みかさのみや ともひとひ)の信子さまが担われることになりました。

宮内庁皇位継承に伴って皇族方が出られなくなる行事はないとしたうえで、「中長期的には、皇族方の数が減っていく中で担う仕事の量も減らざるを得ず、お出ましにならない行事が出てくる可能性は否定できない」としています。

天皇家にとって『皇統の継続』は何にも増して重要な使命であり、天皇陛下含め皇族方は、皇統を途切れさせず、安定的に継続させることを常に最優先事項と考えていらっしゃいます。それゆえ、女性天皇容認や女性宮家創設を含めた、皇統の継承のためのさまざまな議論を進めるべきだと、皇族方もお考えなのです」(皇室ジャーナリスト)

 そこで浮上するのが「愛子天皇」待望論である。

「高校生になられた愛子さまには皇族の一員としての自覚が芽生えられ、沿道の市民などに向かって手を振る姿も堂々と、自然な笑顔が見られるようになりました。

 幼い頃は“将来の天皇の一人っ子”であることを理解できず、周囲からの視線に戸惑われて不登校気味になったこともありましたが、最近はすっかり落ち着いていらっしゃる。その気品あふれる姿から“愛子さま天皇に”という声が上がっています。

 天皇皇后両陛下も、男系にこだわる方ではなく、胸の内には『愛子天皇』という考えもあったそうです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 秋篠宮家が抱える不安も、愛子天皇への期待の高まりとは切り離せない。秋篠宮ご夫妻による「個人の意思を尊重する子育て」の結果、眞子さまの結婚延期という事態が引き起こされ、いまだにご夫妻は眞子さまとご結婚の真意について話し合いもできていないとされる。

「ご夫妻のそうした教育のもと、姉の背中を見て育たれた悠仁さまが“将来の天皇”であることに、不安を感じている皇室関係者は少なくない」(宮内庁関係者)

 生まれた時から、「皇太子の長子」の立場であり、皇太子さまの謙虚で穏やかな立ち居振る舞いを身近で学ばれてきた愛子さまに期待が集まるのも自然なことだろう。

 世論も女性天皇の誕生を後押しする。朝日新聞が4月18日に公表した世論調査では、安定した皇位継承のために「女性天皇」を認めてよいという人が76%に達した。愛子天皇が実現すれば、女性を中心とした多くの国民に勇気と自信が芽生え、世の中が明るくなることだろう。諸外国からも好反応を得られるはずだ。

 押し寄せる民意に政府も重い腰を上げた。菅義偉官房長官は3月18日の参議院予算委員会で、「(新天皇の)即位後にすみやかに検討を始める」として、女性天皇女性宮家についての議論を始める意向を示した。

「男系男子で天皇を維持したい保守層を支持基盤とする安倍総理としても、女性天皇誕生に期待を寄せる国民の声は無視できません。また安倍総理としては、悲願である憲法改正を実現するためにも、多くの人が賛成でまとまりやすい女性天皇の是非を巡る国民的議論を巻き起こし、“国の在り方を左右する大切な事柄”として、改憲も一緒に俎上にのせたいわけです」(政府関係者)

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