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沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票は24日に投票が行われ、「反対」の票が多数となり、条例で、知事が結果を尊重し、総理大臣とアメリカの大統領に通知することになっている有権者の4分の1を超えました。これを受け、沖縄県の玉城知事は日米両政府に移設計画を断念するよう働きかけを強める方針ですが、県民投票の結果に法的な拘束力はなく、政府は引き続き移設工事を進める方針です。

普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票は、開票が終了しました。

▽「反対」43万4273票
▽「賛成」11万4933票
▽「どちらでもない」5万2682票

「反対」の票が有権者のおよそ38%を占めて多数となり、条例で知事が結果を尊重し、総理大臣とアメリカ大統領に通知することになっている有権者の4分の1を超えました。また、投票率は52.48%でした。

これを受けて、名護市辺野古への移設阻止を掲げる沖縄県の玉城知事は埋め立てに反対する県民の意思が明確に示されたとして、日米両政府に移設計画を断念するよう働きかけを強めるとともに、移設阻止に向けてあらゆる手段を講じていく方針です。

ただ県民投票の結果に法的な拘束力はなく、政府は普天間基地の早期返還を実現するために、引き続き移設工事を進める方針で、政府と沖縄県の対立が一層深まることも予想されます。

今回の県民投票で「反対」への投票を呼びかけた「県民投票連絡会」の共同代表の呉屋守將さんは「反対」の票が有権者の4分の1を超えたことについて「普天間基地の返還合意から23年という長い月日を、県民は本土の皆さんとともによくここまで闘ってきたと思う。基地の押しつけによって長年分断されてきたことに終止符を打ちたいという県民の意思の表れで、安倍政権には一日も早く埋め立て工事をやめていただきたい」と話しています。
県民投票の実施を求めて署名活動を行った「辺野古県民投票の会」の元山仁士郎代表は「結果を素直に喜びたい。今回の県民投票で『初めて基地について話した』、『投票所に足を運んだ』という話を聞いた。沖縄の民主主義が大きく発展する一歩になったと思う」と話していました。

沖縄県民投票の結果を受けて、玉城知事は25日未明、沖縄県庁で記者会見し、「辺野古埋め立てに絞った県民の民意が明確に示されたのは初めてで、極めて重要な意義がある。政府は『辺野古が唯一』というこれまでの方針を直ちに見直し、普天間飛行場の一日も早い閉鎖・返還という根本的な問題解決に向け、これまで再三求めてきた県との対話に応じるよう強く求めていく。普天間飛行場の移設については、国民の皆様も安全保障の負担は全国民で担うとの考えのもと、一人一人がみずからの問題として議論を行っていただきたい」と述べました。

普天間基地の移設計画に伴う名護市辺野古沖の埋め立てへの賛否を問う県民投票の結果です。

▽「反対」43万4273票
▽「賛成」11万4933票
▽「どちらでもない」5万2682票

また、投票率は52.48%でした。

多数となった「反対」の票が有権者の4分の1にあたる28万8000票余りを超えたことから、条例の規定により、沖縄県の玉城知事は総理大臣とアメリカの大統領に結果を通知することになりました。

「反対」の票は玉城知事が去年9月の沖縄県知事選挙で獲得した39万6000票余りも上回り、知事としては埋め立てに反対する民意が明確に示されたとして、近く上京するなどして日米両政府への働きかけを強めるとともに、移設阻止に向けてあらゆる手段を講じる考えです。

ただ県民投票の結果に法的な拘束力はなく、政府は普天間基地の早期返還を実現するために、今回の結果にかかわらず引き続き移設工事を進める方針で、政府と沖縄県の対立が一層深まることは避けられない見通しです。