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おととし2月、マレーシアのクアラルンプール国際空港で、北朝鮮キム・ジョンナム氏が猛毒のVXによって殺害され、いずれも女性のインドネシア人のシティ・アイシャ被告とベトナム人のドアン・ティ・フオン被告が、実行犯として殺人の罪で起訴されています。

11日、首都クアラルンプール近郊で開かれた裁判で、検察側はこのうちシティ被告について、起訴を取り下げると明らかにし、シティ被告は釈放されました。
検察側は起訴を取り下げた理由は、明らかにしていません。

シティ被告は、この決定を告げられると法廷で立ち上がり、もう1人の実行犯とされるベトナム人の被告と抱き合って泣いていました。

シティ被告は、記者団の取材に対し「とても驚きました。とてもうれしいです」と話していました。

弁護士によりますと、シティ被告は、先ほど法廷を出てマレーシアにあるインドネシア大使館に向かったということです。

釈放されたシティ・アイシャさんはクアラルンプールにあるインドネシア大使館に移動したあと、インドネシアのヤソンナ法務人権大臣などとともに記者会見に応じました。

まず、ヤソンナ大臣はこれまでマレーシア側に対してシティさんを釈放するよう働きかけていたと説明しました。
そして、先週になってマレーシアの検察からシティさんの起訴を取り下げるという連絡を受けたことを明らかにしました。
しかし起訴が取り下げられることになった詳しい理由は述べませんでした。

一方、シティさんは釈放された心境を問われると「きょう釈放されるとは予想しておらずとてもうれしく思います。私に協力してくれたインドネシアのジョコ大統領や担当省庁、それに大使館の人たちに感謝しています」と述べました。
そのうえで、今したいことは何かと尋ねられると「家族に会いたいです」とこたえていました。

シティさんは11日にもインドネシアに帰国する見通しです。

インドネシア人のシティ・アイシャさんが釈放された直後、シティさんの弁護士とベトナム人のドアン・ティ・フオン被告の弁護士が裁判所前で記者団の取材に応じました。

このうちシティさんの弁護士は「検察側の判断に感謝している。彼女がキム・ジョンナム氏に何かを塗り付けたという直接的な証拠はない。われわれは彼女はただのスケープゴートで無実だと信じている」と述べました。

一方、フオン被告の弁護士は「シティさんの起訴が取り下げられたことに驚いている。フオン被告は落胆していた。不公平であり同じように処遇されるべきだ」と訴えました。

そのうえで、11日予定されていたフオン被告に対する被告人質問を含めて休廷を申し入れ、裁判所に認められたことを明らかにしました。

裁判の期日が延期された今月14日までに、マレーシアの司法当局に対して、フオン被告の起訴も取り下げるよう求めるということです。

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