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ロシアがウクライナ南部のクリミアを併合して18日で5年になるのを前に、モスクワでは、クリミアの食や伝統文化を紹介する催しが始まり、クリミアはロシアの一部だと強調するねらいがあるとみられます。

「クリミアの春」と銘打ったこのイベントは、ロシアがウクライナ南部のクリミアを併合して18日で5年になるのを前に、モスクワ市などがクレムリン近くの広場で16日から行っています。

広場には、クリミア産のアジなどのフライや生がき、それにチーズなどを販売する仮設の店舗が軒を連ね、多くのロシア人や観光客が味わっていました。

また、クリミアの少数民族の歌や踊りも披露され、海外からの観光客が、民族衣装に身を包んだクリミアの人たちと一緒に踊るなどして楽しんでいました。

クリミア併合について国際社会は、力による国境線の変更だとして強く非難し、ロシアへの制裁を継続しています。

しかし、ロシアは、橋や電力といったインフラ整備を進めてクリミアの支配を強めていて、今回のイベントもクリミアはロシアの一部だと国内外に強調するねらいがあるとみられます。

インドから訪れた観光客の男性は「クリミア併合が問題だということは知っています。ただ、そこで暮らす人たちにもそれぞれの生き方があると思います」と話していました。

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