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大リーグ・マリナーズに所属していたイチローさんは、先月、東京ドームで行われた公式戦のあと、現役引退を表明しました。

イチローさんへの国民栄誉賞の授与について、菅官房長官閣議のあとの記者会見で、代理人を務める方を通じて、内々に国民栄誉賞について伺ったところ、『人生の幕をおろしたときに頂けるよう励みます』とのことだった」と述べ、イチローさんが受賞を辞退する考えを政府側に伝えていたことを明らかにしました。

そのうえで、「ご本人のお気持ちを尊重し、現役引退に伴う検討を見送ることとした。これまでも多くの方に夢や希望を与え続けてきたスーパースターであり、今後の活躍を楽しみにしていきたい」と述べました。

イチローさんが、国民栄誉賞の受賞を辞退するのは3度目となります。

日本のプロ野球で9年、大リーグで19年にわたってプレーし、先月、現役を引退したイチローさんは、これまでにも2回、国民栄誉賞の受賞を辞退しています。

国民栄誉賞の授与が最初に検討されたのは2001年で、この年は大リーグに挑戦した1年目で、マリナーズで打率3割5分をマークして、アメリカンリーグ首位打者になりました。

また、日本選手で初めてMVP=最優秀選手を受賞し、新人王や盗塁王にも輝きました。

この時、イチローさんは「大リーグに行ってまだ1年。年齢も28歳と発展途上だ。国民栄誉賞は最高の賞であり、過去に受賞された方々は皆、立派な方ばかりなので、自分の野球人生が終わる段階でいただけるものならば、ありがたい」という考えを示していました。

また、2回目は2004年で、この年にイチローさんは262本のヒットを打って大リーグのシーズン最多安打記録を更新し、打率3割7分2厘をマークして2回目の首位打者に輝きました。

この時、イチローさんは「今、表彰を受ければ、みずからの野球に取り組む気持ちが低下するのではないかと懸念している」という意向を示し、再び受賞を辞退していました。