タイ国王 即位2年半で戴冠式 前国王の服喪明け #nhk_news https://t.co/2XfRjFJPfA
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年5月4日
タイの戴冠式は王位継承のために必要とされる伝統的な儀式で、仏教とバラモン教の儀式を取り入れた様式によって行われます。
ワチラロンコン国王はまず白い布を身にまとい、首都バンコクと全土76県から集められた聖水で身を清めました。
続いてプラユット暫定首相やプレム枢密院議長らから聖水の献上と祝福のことばを受けました。
そして王座に着き、タイ国王に代々伝わる5種の神器などを受け継ぎました。
このうち王冠は1782年に現在に続く王朝を興した初代国王ラーマ1世から伝わるもので、金に多くのダイヤモンドが施され、高さ66センチ、重さは7.3キロあります。
このほか、13世紀ごろから伝わるとされる宝刀や、国から災いを退けるとされる象のしっぽの毛で作られたハエ払いなどを引き継ぎました。
戴冠したワチラロンコン国王は「人々の末永い幸せと繁栄のため公正に国を治めます」と宣誓しました。
ワチラロンコン国王はプミポン前国王が死去した2016年10月に即位し、すでに実務をこなしていますが、前国王の服喪期間が続いたことなどから、戴冠式はこれまで行われていませんでした。
タイは「国王を元首とする民主主義」という独自の体制をとっており、国王の政治への影響力は大きいことから、ワチラロンコン国王が今後、国づくりにおいてどのような役割を果たしていくのか注目されています。