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イギリスのメイ首相は24日、EU離脱をめぐる混乱の責任を取る形で来月7日に与党・保守党の党首を辞任し、翌週から後任を選ぶ党首選挙を始めると発表しました。

党首選にはボリス・ジョンソン前外相、エスター・マクベイ前雇用・年金相など離脱強硬派がいち早く名乗りをあげています。また、メイ首相を支えてきたハント外相も立候補する可能性が高いと述べました。

現地メディアは新しい首相が決まるのは7月になるとの見通しを示しており、新しい首相は、就任後、10月末の離脱期限までに離脱の道筋をつけることが求められています。

これについてメイ政権で閣外相をつとめたロバート・ハルフォン議員は、「後任の首相はEUと再交渉し新しい合意を取りまとめる必要がある」と述べ、EUに再交渉を求めるべきだとの見方を示しました。

また、「すでに十分延期しており、10月の期限は守らなければならない」と述べ再び離脱期限を延期することには否定的な考えを示しました。

EUは合意案の再交渉には応じないとしており、離脱をめぐる情勢は混迷の度合いを一層深めています。

与党・保守党の議員からは、ツイッターを通して、EUとの離脱交渉に力を尽くしたメイ首相に敬意を表する声が挙がっています。

メイ首相の離脱の方針に反発して外相を辞任し、来月始まる党首選挙への立候補をすでに表明しているジョンソン前外相は、「メイ首相の声明は威厳に満ちていた。この国と保守党に忍耐強く奉仕し続けてくれたことに感謝したい」と書き込みました。

そのうえで「今こそメイ首相が目指してきたことを引き継ぐ時だ。ともにEUからの離脱を実現しよう」としています。

ジョンソン前外相と同じく、メイ首相の方針に反発して辞任したラーブ元離脱担当相は「堂々たるスピーチでその品位を示した。メイ首相は熱心な公僕であり愛国者であり、忠実な保守党のメンバーであり続ける」とコメントしました。

メイ首相が第2の国民投票に道をひらく姿勢に転じたことに反発し、22日に辞任したレッドサム前下院院内総務は「非常に威厳のあるスピーチで国や職務に対する責任感が表れたものだ。メイ首相は最大限の力を尽くしてくれた」と書き込みました。

また、閣内からはジャビド内相が「メイ首相ほど献身的に仕事に取り組み国のことを考えた人はいなかった。忍耐強く国のために尽くしてくれたことに感謝したい」と書き込んだほか、ハント外相は「メイ首相に敬意を表したい。EUからの離脱の実現という極めて大きな任務に連日、勇気と固い意志をもって臨んでくれた」とコメントしました。

野党からはメイ首相が辞任することを受けて総選挙を実施すべきだという声が挙がっています。

最大野党、労働党のコービン党首は、「メイ首相は、国も、分裂し崩壊しつつある党も率いることはできないという誰もが分かっている現実をようやく受け入れた。新しい党首はすみやかに総選挙を実施し、国民にこの国の将来を決めさせるべきだ」というコメントを発表しました。

3年前の国民投票でEUへの残留が多数を占めたスコットランド自治政府の首相で、イギリスからの独立を求めるスコットランド民族党スタージョン党首は、「メイ首相が辞任しても離脱をめぐる混乱の解決にはならない。総選挙なしで新しい首相が決まることは許されず、離脱強硬派が首相となって合意なき離脱の脅威が高まることを強く懸念している」などとツイッターに書き込みました。

一方、メイ政権に閣外から協力しているものの離脱協定案については、反対する姿勢を続けた北アイルランド地域政党DUP民主統一党のフォスター党首は「EU離脱をめぐって方針に違いはあったが、メイ首相とはよい関係を続けることができた。国益のために献身的に奉仕してくれたことに敬意を表したい」とコメントしています。

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