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トランプ大統領ホワイトハウスで11日、記者団から緊張が続くイラン情勢について問われ「すべてがうまくいけばいい」と述べ、事態の打開に期待を示しました。

そして「イランは、制裁などによって以前とは全く異なる国になっている。私が大統領になった時、イランは各地でテロや問題を起こしていたが、今は起こしていない。イランは今ではかつてないほどアメリカを尊敬していると思う」などと持論を展開しました。

そのうえで「私は彼らの助けになりたい。イランではとてつもないインフレが起き、貨幣は価値がなくなり、パン1つ買えない」と述べ、みずからの制裁の強化を棚に上げて、イラン国民を気遣うことばまで口にしました。

トランプ大統領は、最近、イランに対話を呼びかける発言を繰り返していて、軟化したともとれる姿勢を見せることで、イランに対話の席につくよう促すねらいがあるとみられます。

ただ、イラン核合意から一方的に離脱し、圧力を強めるトランプ政権に対して、イラン側の不信感は根強く、対話には応じない姿勢を示しています。

こうした中、安倍総理大臣は12日からイランを訪問する予定で、緊張の緩和につなげていけるのか注目されます。

アメリカの首都ワシントンでは11日、イランとの関係について話し合うイベントが開かれ、参加者からは両国の緊張が続けば軍事衝突に発展しかねないなどと懸念する声が相次ぎました。

ワシントンのシンクタンクアメリカ進歩センター」で開かれたトークイベントには、アメリカ議会の議員や安全保障や中東情勢の専門家が参加しました。

このうち野党・民主党のトム・ユーダル上院議員トランプ大統領の対イラン政策は大惨事と言わざるをえない。ある日、ツイッターにイランの正式な終わりと投稿したかと思えば、翌日には、対話したいと言っている」と述べ、政策に一貫性がないと批判しました。そのうえで「トランプ政権は最大限、イランに圧力を加える戦略によってイラン核合意に代わるよりよい合意を結ぶとしているが、実際には差し迫った衝突の脅威が現実味を帯びている」と述べ、両国の緊張が続けば、軍事衝突に発展しかねないと懸念を示しました。

続いて行われたパネルディスカンションでは、専門家からはトランプ大統領北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長との間で首脳会談を行ったようにイランとの直接対話を求めているが、イラン側が応じる可能性は低い」などとイランとの関係改善について悲観的な見方が相次いで示されました。

そのうえで、仮にイランが対話に応じる方針に転換した場合には、双方に対話のチャンネルを持つ安倍総理大臣が両国をつなぐ役割を果たす可能性があるとしてその役割に期待を示す声も聞かれました。

イランのメディアが司法当局の話として伝えたところによりますと、釈放されたのはアメリカの永住権を持つレバノン人の男性で、11日に釈放されたあと、レバノン政府に引き渡され帰国しました。

男性はITの専門家で、2015年に会議に出席するためイランを訪れた際に「アメリカと共謀した」として拘束され、翌年、禁錮10年を言い渡されていました。

男性は、スパイ行為を否定していて、レバノン政府に加えアメリカ政府も、イランに釈放を求めていました。

釈放の理由について、司法当局は「司法の決定に沿ったもので政治的な意図はない」として、アメリカへの緊張緩和に向けたメッセージだという見方を否定しています。

ただ、ザリーフ外相が、アメリカで拘束されているイラン人と、イランで拘束されているアメリカ人の交換を提案していた経緯がありアメリカとの緊張関係が続く中での釈放は、さまざまな臆測を呼んでいます。

アメリカとイランの対立で中東情勢が緊迫の度合いが増すなか、安倍総理大臣は日本時間の12日夜、イランの首都テヘランに到着し、ロウハニ大統領と会談するほか、13日は最高指導者のハメネイ師と会談することにしています。

これに先立ち、一足早くイランに到着した河野外務大臣は、日本時間の午後5時半からザリーフ外相と会談しました。

会談で河野大臣は、イランとの外交関係樹立からことしで90年となる伝統的な友好関係を強調し、中東地域の緊張の高まりへの懸念を伝え、アメリカも軍事衝突は望んでいないとして、緊張緩和に向けた対応を働きかけたものとみられます。

また、核合意から離脱したアメリカがイランへの経済制裁を再開する一方、イランが本格的な核開発の再開も辞さない構えを見せていることを踏まえ、核合意を支持する日本の立場を伝え、合意の順守を求めたものとみられます。

河野大臣は、安倍総理大臣がテヘランに到着後、会談の結果を報告し、首脳会談に同席することにしています。

アメリカとイランの対立で中東情勢の緊迫の度合いが増す中、ロウハニ大統領、最高指導者ハメネイ師との会談などに臨むため、安倍総理大臣は、日本時間の午後8時すぎ、イランの首都テヘランに到着しました。

日本の総理大臣がイランを訪問するのは、イスラム革命直前の1978年に当時の福田赳夫総理大臣が訪れて以来、41年ぶりです。

このあと、安倍総理大臣は、テヘラン北部にある宮殿でロウハニ大統領との首脳会談に臨むことにしています。この中で、安倍総理大臣は、日本とイランが外交関係を樹立してから、ことしで90周年を迎えることを踏まえ、これまでに築き上げてきた伝統的な友好関係を人的交流や技術協力などを通じ、さらに発展させていく考えを強調することにしています。

そのうえで、エネルギーを依存する日本にとって、中東地域の平和と安定は死活的に重要だとして、緊張緩和に向けてアメリカとの対話など、建設的な対応を働きかけるとともに、核合意への支持を伝え、着実な履行を求めることにしています。

イランの首都テヘランでは、市内の広場に日の丸とイランの国旗がならべて掲げられ、41年ぶりの日本の総理大臣の訪問を歓迎する準備が整えられています。

また、街頭の新聞スタンドには、安倍総理大臣の訪問をトップで伝える紙面が並んでいました。なかには、「サムライがテヘランに」という見出しで、日本風のよろいを着込んだ安倍総理大臣の似顔絵を1面全体に描いているものや、36年前にイランを訪問した父親の安倍晋太郎外務大臣の写真とともに、「父と子の2代に渡る外交」を紹介するものもありました。

26歳の男性は、「安倍総理大臣の訪問が、イランとアメリカとの対話につながり、通貨の下落などの苦境を食い止めてくれることを期待します」と話していました。

また、35歳の女性は、「今回の訪問をきっかけに事態がよい方向に向かうことを望みます。とくに経済制裁が緩和され、私たちの生活が少しでも楽になればうれしいです」と話していました。

一方、70歳の男性は、「イスラム革命の後のこの40年間、さまざまな国の首脳が来たが、状況は何も変わらなかった。今回も何も変わらないと思う」と話していました。

また、60歳の男性は、「日本も他の国と同じようにアメリカ側の国だ。イランの利益のために何かをするようなことはないとはっきり言える」と話すなど、今回の訪問に期待を持てないという意見も聞かれました。

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