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 人気作家、村上春樹さん(70)が26日、東京・千代田区のTOKYO FM HALLで自身がディスクジョッキーを務めるラジオ番組「村上RADIO」の公開収録イベントを行った。

 作家デビュー40周年を記念したライブイベント。昨年8月から不定期で計6回放送したラジオの冠番組で、自身初の公開収録が実現した。

 応募総数約1万2000通の中から選ばれた約150人が見守る中、村上さんは「けっこう緊張しています。昔からラジオは音楽から野球中継まで聴いていますが、(公開収録は)慣れないですね」と照れ笑い。

 作家生活を振り返り、「書く気がしなくなったときが1回だけあった。(2010年に発売した)『ノルウェイの森』がベストセラーになった後、嫌なことがあってストレスで書く気がしなかった」と明かしたが、「文章を書くのが好き。僕は目で(文章を)読んでいると音が出る。文章を書くのは楽器を弾くのと同じ喜びを得られる」とはにかんだ。

 作家一本になる前に都内でジャズ喫茶を経営するなど音楽に造詣が深く、この日は親交の深いジャズピアニストの大西順子(52)やジャズクラリネット奏者の北村英治(90)らレジェンドが集結し、ジャズの名曲「チュニジアの夜」などを演奏。村上さんは「僕も90歳まで頑張ります」と意気込んだ。

 このほか、村上さんがファンと公言する歌手、スガシカオ(52)が代表曲「夜空ノムコウ」を披露。村上作品ファンである俳優、高橋一生(38)が短編「蛍」「夜のくもざる」など4作品を朗読し、ランニング仲間というノーベル医学生理学賞受賞者で京都大の山中伸弥教授(56)もサプライズ出演。

 村上さんは「最高ですね。素晴らしい」と感激しきり。ラジオについても「僕も楽しいし、かけたいレコードもたくさんあるのでできるだけ続けたい」と継続を誓った。

 この日の模様は8月25日、9月1日の午後7時からTOKYO FMなどJFN系38局で放送される。

村上さんは「僕の小説を書くこつは音楽と同じ。まずリズム、ハーモニー、インプロビゼーション(即興性)」と語った。さらに、「僕は楽器ができなくて、でも楽器を弾けるといいなという気持ちがいつもあった。文章を書くようになって楽器を弾くのと同じような喜びを得られるようになった」と感慨深げに話した。

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