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公的年金の積立金を運用しているGPIFは5日午後、昨年度=平成30年度の運用実績を発表しました。

それによりますと、昨年度の収益は2兆3795億円の黒字で、収益率はプラス1.52%となり、黒字は3年連続となりました。

収益の内訳は、国内債券が5959億円の黒字、国内株式が2兆732億円の赤字、外国債券が6975億円の黒字、外国株式が3兆1411億円の黒字などとなっています。

これにより、累積の収益額は65兆8208億円となり、GPIFが運用する積立金の総額は、ことし3月末現在で159兆2154億円となりました。

昨年度の運用実績をめぐっては、去年10月から12月の実績が過去最大の赤字幅となる14兆8000億円余りの赤字となっていました。

これについてGPIFは「去年12月からことし1月にかけて、景気の変動や先行きに対する不安などから国内外の株式市場で株価が大幅に下落したものの、その後、市場が落ち着きを取り戻し、アメリカの株式を中心に大きく値を戻したことなどが昨年度、黒字となった背景にある」と分析しています。

日本の公的年金の財源は、保険料と保険料の一部を使った積立金、それに国庫負担となっていて、このうち積立金については法律で長期的な観点から安全かつ効率的に運用することが求められています。

GPIFはこの積立金の運用を行う独立行政法人で、運用資産の総額は、昨年度末で159兆円余りに上り、機関投資家として世界最大級です。

GPIFでは、金融機関などの出身者や証券アナリストらの役職員が経済情勢の分析や運用方針の決定などを行っていて、どういった投資を行うかという運用方針はGPIFの運用委員会の審議を経て厚生労働大臣が認可することになっています。

現在の投資先の割合は、国内債券に35%、国内株式に25%、外国債券に15%、外国株式に25%が基本となっています。

運用実績は経済情勢によって変動があり、平成20年度はリーマンショックの影響で9兆3400億円余りの赤字となった一方、平成26年度は株価が堅調に推移したことなどから過去最高の15兆2900億円余りの黒字となりました。

これまでの累積の収益額は黒字で、65兆8200億円余りとなっています。

GPIFの高橋則広理事長は、記者会見で「昨年はかなりボラティリティ=変動幅の大きい1年だったが、ことしも同じ傾向が続くと思われ、それを前提として運用せざるをえない。前回の財政検証によると、今後、保険料収入が減るのでおそらく30年後からは、われわれの孫の孫くらいの人たちの保険料が上がらないように、少しずつGPIFの資産を取り崩すことになるが、それまでになるべく利益を積み上げていくしかない」と述べました。