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南米のベネズエラでは、中国やロシアの支援を受けて独裁を続けるマドゥーロ大統領と、アメリカの支援を受けて暫定大統領への就任を表明したグアイド国会議長が対立し、400万人を超える国民が難民として周辺国に出るなど混乱が広がっています。

こうした中、ベネズエラ政府と反政府側の代表が今週、ノルウェーの仲介によりカリブ海バルバドスで会談しました。

これについて政府側は、大統領選挙のやり直しなどについて協議したものの合意には至らなかったことを明らかにしました。

政府側は対話の継続について前向きな姿勢を見せていて、野党側に再び会談に応じるよう呼びかけています。

ベネズエラ政府が対話に積極的な背景には、グアイド氏を支援するアメリカが政府関係者に対する経済制裁を強めていることがあります。

マドゥーロ大統領には対話により経済制裁を弱めるねらいがありますが、アメリカ政府は11日にもベネズエラの情報機関に対して新たな経済制裁を発動したばかりで、対話を通じて混乱が収まるかどうかは不透明です。

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