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死亡したのはカンボジアで1970年代に170万人以上の命を奪ったポル・ポト政権でナンバー2の地位にあったヌオン・チア被告です。

ポル・ポト政権の罪を問う特別法廷の報道官によりますと、ヌオン・チア被告は4日、治療のために入院していた首都プノンペンの病院で死亡したということです。93歳でした。

ヌオン・チア被告はポル・ポト政権で大量虐殺や強制労働に中心的に関わったとされ、去年11月、特別法廷で少数民族の虐殺など人道に対する罪により最も重い終身刑を言い渡されましたが、先月、これを不服として控訴していました。

ヌオン・チア被告の死亡で、残るポル・ポト政権の元最高幹部は元国家幹部会議長のキュー・サムファン被告の1人となり、特別法廷では引き続き審理が続けられますが、キュー・サムファン被告も88歳と高齢で、真相の究明が一層困難になるという懸念が強まっています。