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アメリカのマサチューセッツ総合病院やオーストラリアのクイーンズ大学などのグループは研究機関などが保管している遺伝子のデータを使って、事前のアンケート調査で同性と性的行為をしたことがあると答えた人の遺伝子データおよそ50万人分をゲノムワイド関連解析という手法を使って分析しました。

その結果、同性との性的行為に統計的にみて関連する可能性がある遺伝子が、男性の薄毛に関する部位や、匂いに関する部位などに5つ、見つかりましたが、その役割は限定されていて、グループでは人の性的指向に強く関わる特定の遺伝子は存在しないと結論付けました。

これについてグループは「ほかの多くの人間の行動と同じく、性的指向も、遺伝的な要因と環境的な要因が複雑に結び付いて起きていることが改めて示唆された」と話していて、遺伝子の分析から人の性的指向を予測するのは不可能だとしています。

また性的マイノリティについての知識の啓発を行うNPO、GLAADは「研究結果は性的マイノリティのアイデンティティを議論するためのものではない」としたうえで、「今回の研究によって同性愛は人間にとって自然なことだという、さらなる証拠が示された」とするコメントを出しました。

この論文は今月30日付のアメリカの科学雑誌、サイエンスに掲載されます。

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