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CIAの元職員、エドワード・スノーデン氏は2013年、アメリカの情報機関が通話記録やメールなど、大量の個人情報を極秘に収集していた実態を告発し、現在はロシアに亡命しています。

スノーデン氏は17日、回顧録を出版し、この中で個人情報を収集するシステムの構築に関わったいきさつなどについて説明しています。

これに対しアメリカ司法省は、回顧録の出版は秘密保持義務に違反しているとして、スノーデン氏と出版社を相手取り出版によって得られる利益を支払うよう求めた民事訴訟バージニア州の裁判所に起こしました。

提訴について、司法省はアメリカの国家機密は、職員が秘密保持義務を順守することで守られている。この義務に違反して、個人が富を得るのを許すことはできない」としましたが、出版や流通の差し止めまでは求めないとしています。

一方、スノーデン氏はみずからのツイッターアメリカ政府が読んでほしくない私の本は、いま世界で最も売れている」と書き込み、提訴を逆手にとって回顧録をPRしました。

スノーデン氏をめぐっては国家に損害を与えた裏切り者か、正義の告発者か評価が分かれていますが、今回の提訴によって再び議論が巻き起こりそうです。

トランプ大統領は18日、今月、解任した安全保障問題担当のボルトン大統領補佐官の後任に、国務省で人質問題を担当する大統領特使を務めるロバート・オブライエン氏を任命したと明らかにしました。

オブライエン氏は共和党の有力政治家の外交アドバイザーなどを務めた後、トランプ政権で大統領特使に抜てきされました。

オブライエン氏は18日、西部カリフォルニア州を訪問しているトランプ大統領に同行し、記者団にアメリカ軍の再建に引き続き取り組み、アメリカ国民を守りたい」と抱負を述べました。ホワイトハウスの安全保障担当の大統領補佐官が交代するのは3回目で、これで4人目となります。

解任されたボルトン前補佐官は保守強硬派として知られ、トランプ大統領が対イランや北朝鮮政策で成果を求めるなか、意見の対立が続いていたとされています。

後任人事を巡ってはトランプ大統領に忠実とされるポンペイ国務長官が人選に関与したとみられ、今後、ポンペイオ長官の外交・安全保障政策への影響力がさらに強まるという見方が出ています。