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スペイン北東部のカタルーニャ州では、おととし行われたスペインからの独立の是非を問う住民投票をめぐって、最高裁判所が当時の州政府の幹部らに実刑判決を言い渡したことをきっかけに、これに反発する独立を支持する住民の抗議活動が連日続いています。

州都バルセロナでは17日、2万人がデモ行進を行い、デモ隊の一部が警察に火炎びんを投げるなど暴徒化しました。

18日には独立を支持するグループが一斉ストライキを呼びかけて大規模なデモ行進を行い、世界的な観光名所のサグラダ・ファミリア教会にも多くのデモ隊が集まり入り口が封鎖されました。

また、今月26日にバルセロナで予定されていたスペイン1部リーグのバルセロナレアルマドリードの試合も延期となったということです。

こうした事態を受けて、フランスなどの周辺国や日本が自国の観光客に注意を呼びかけるなど観光にも影響が出ています。

18日には、カタルーニャ州の各地から集まった独立派の住民らが州都バルセロナに結集して指導者らの解放を求める横断幕を掲げてデモを行い、警察の発表によりますと、52万人余りが参加したということです。

デモはおおかた穏やかに行われていますが、中心部では、一部の参加者が道路を封鎖してゴミ箱に火をつけるなどしたため排除に乗り出した警察との衝突も起きています。

また、世界的な観光名所のサグラダ・ファミリア教会は、大勢のデモ隊が集まったため、公開を中止したほか、一斉ストライキの呼びかけに応じて、多くの店舗が閉店し、バルセロナ空港を発着する一部の便も欠航になるなど、影響が広がっています。

スペインのサンチェス首相は18日の記者会見で、「暴力の責任は免れない」として暴力的な行為に対しては、厳しく取り締まる考えを示しました。

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