スペイン カタルーニャ州の独立運動 最長で禁錮13年の判決 #nhk_news https://t.co/1YptSFTolc
— NHKニュース (@nhk_news) October 14, 2019
スペイン北東部のカタルーニャ州で、おととし10月に行われた独立の是非を問う住民投票では、当時の州政府の幹部や独立運動のリーダーら9人が、政府の反対を押し切って投票を強行したとして国家に対する反逆罪などに問われていました。
首都マドリードの最高裁判所は14日、カタルーニャ州の副首相だったジュンケラス氏にもっとも重い禁錮13年を、ほかの8人には禁錮9年から12年の判決を言い渡しました。
また最高裁判所は、カタルーニャ州の当時の首相で現在はベルギーに拠点を移しているプチデモン氏について、EU=ヨーロッパ連合の加盟国に対し、逮捕要請を行いました。
カタルーニャ州は、国内最大の経済規模をもち、独自の言語や文化を持つことなどからスペインからの独立を目指す動きが強く、歴代の政権にとって重い課題となってきました。
サンチェス首相は、判決のあと記者会見し「独立問題は新たな段階に入った」と述べ、対話による解決を呼びかけました。
しかし、カタルーニャ州では判決をうけて、独立派がデモが行うなど反発が広がっていて、独立運動が再び勢いづくことも予想されます。
スペインの最高裁判所の判決をうけて、カタルーニャ州では各地で独立派の住民による抗議の動きが広がっています。
ロイター通信の映像は、大勢の住民が自由などをスローガンにした横断幕を掲げてデモを行っている様子を伝えています。
また、バルセロナの空港では抗議のために集まった市民の一部と警察がもみあいになったほか、空港と街を結ぶ鉄道が一時、運転を見合わせるなど影響が出たということです。
さらに、ネット上には高速道路を数十人が横1列に並んでふさいでいる映像も投稿されています。
イギリスの公共放送BBCは、判決に抗議する住民が主要道路を封鎖する動きは複数、確認されていて、中には授業を休んで参加する学生もいると伝えています。
カタルーニャ独立派 実刑判決に抗議活動 空港では大規模デモ #nhk_news https://t.co/OzqXPkrnvJ
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年10月15日
州の各地では、これに反発する独立派の住民が抗議行動を行い、このうちバルセロナのエル・プラット国際空港では数千人規模のデモの参加者と警察の間で衝突が起き地元のメディアは75人が、けがをしたと伝えています。
空港を管理する当局によりますと、110便が欠航を余儀なくされたということです。
最高裁判所の判決をめぐっては、地元の名門サッカークラブ、FCバルセロナが声明を発表し「実刑判決を受けた人々を解放すべきだ」と批判しているほか、ツイッター上では国外での抗議行動への参加も呼びかけられるなど、判決に対する反発が広がっています。