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天皇陛下の即位に伴い3日後に行われる「即位礼正殿の儀」で、天皇陛下がのぼられる「高御座」が、19日、報道向けに公開されました。

「高御座」は、奈良時代から天皇の即位に関する重要な儀式などで用いられてきたとされ、3日後の今月22日に皇居・宮殿の「松の間」で行われる「即位礼正殿の儀」で、天皇陛下が台座にのぼって、即位を内外に宣言するおことばを述べられます。

19日は、皇后さまがのぼられる「御帳台」とともに公開されました。

いずれも100年余り前、大正天皇の即位に合わせて作られたもので、京都御所で保管されてきましたが、去年、解体されて皇居に運ばれ、漆の塗り直しや装飾品の修理などをへて、先月完成しました。

「高御座」の高さは6メートル50センチ近くあり、八角形の天蓋には、一番上に金色の大きな鳳凰が載っているほか、鏡などの装飾が施されています。

「御帳台」は高さ5メートル50センチほどと一回り小さくなっています。

「高御座」と「御帳台」には絹織物のとばりが掛けられ、「即位礼正殿の儀」では、とばりが開けられると、両陛下が初めて参列者に姿を見せられることになっています。

また、19日は儀式に参列する宮内庁内閣官房の幹部などによるリハーサルも行われました。「松の間」に面した中庭に大小26ののぼり旗を掲げるさおが立てられ、参列者が入る建物には菊のご紋があしらわれた漆塗りのいすなどが整然と並べられていました。

「即位礼正殿の儀」では、宮内庁の職員などが古くから伝わる装束を着て居並びます。儀式を控え、装束の着付けの練習が重ねられています。

着付けを指導している1人、大津市に住む岡本和彦さん(67)は、宮内庁京都事務所の元職員です。上皇さまの即位の際には、「衣紋方(えもんかた)」という役割を務め、宮内庁長官などの着付けを担当しました。

岡本さんによると、今回は、宮内庁の職員のほか、宮内庁OBや神社の神職なども着付けに当たるということですが、前回の儀式から30年近くがたち、「束帯」という古くから伝わる装束を着付けた経験のある人はほとんどいません。

このため岡本さんは、宮内庁の求めに応じて、関東地方や京都の神職などを対象に、去年9月以降、毎月1回、講習会を開いてきました。
先月下旬、都内の大学で開かれた講習会にはおよそ40人が参加し、5時間余りにわたって着付けの練習をしました。

着付けるのは、儀式の際、太刀や弓矢を持つなどして皇居・宮殿の中庭に並ぶ「庭上参役者(ていじょうさんえきしゃ)」と呼ばれる人たちの装束です。装束は複数枚重ねるため固くて重く、1人に対して2人がかりで着付けます。

講習会に参加した人たちは、決められた順番どおりに一枚一枚、しわを直しながら慎重に着付けていました。装束姿で並んだときに美しく見えるよう裾の高さをそろえなければいけないということで、岡本さんは、定規代わりの紙を裾の下に入れて高さを見るなど、細かい部分まで確認を重ねていました。

岡本さんは今回の即位礼正殿の儀でも、みずから「衣紋方」を務めるということで、「重要な儀式のときに使われる装束を後世に伝えていくのも、ひとつの務めだと思っています。平成のときと同じように、また、それ以上にきれいに着付けができれば最高です」と話していました。

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