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天皇陛下の即位に伴う伝統儀式「大嘗祭」で使う米を収穫する「斎田(さいでん)」は、栃木県高根沢町京都府南丹市の田んぼに決まりました。

「斎田」に決まったのは、栃木県高根沢町大谷下原の「とちぎの星」という品種が作付けされた田んぼ1227平方メートルと、京都府南丹市八木町氷所新東畑のキヌヒカリという品種が作付けされた田んぼ2695平方メートルです。斎田を耕作する「大田主(おおたぬし)」は、栃木県は石塚毅男さん(55)に、京都府は中川久夫さん(75)になりました。

大嘗祭」で使う米を収穫する2つの地方については、ことし5月、宮中に伝わる占いで、東の「悠紀(ゆき)」地方に栃木県が、西の「主基(すき)」地方に京都府が、それぞれ選ばれていました。

宮内庁によりますと、「斎田」と「大田主」について18日、栃木県と京都府の農業団体から推薦が寄せられ、天皇陛下に伝えたうえで決定したということです。

大嘗祭」では、天皇陛下が即位後初めて、新しく収穫された米などを天照大神(あまてらすおおみかみ)とすべての神々に供えたうえで、みずからも食べ、国と国民の安寧や五穀豊じょうなどを祈られることになっていて、近くそれぞれの「斎田」で新米を収穫する儀式が行われます。

宮内庁によりますと東の「悠紀(ゆき)」地方の大田主(おおたぬし)になった栃木県高根沢町の農家、石塚毅男さん(55)は、地元の区長を務め、これまでに県の農業経営に関するコンクールなどで表彰されています。

また西の「主基(すき)」地方の大田主になった京都府南丹市の中川久夫さん(75)は、地元の農業生産組合の役員を務め、地域の人たちで土地を共有するなどして稲作に取り組んでいるということです。

2人が大田主に選ばれたことについて宮内庁「それぞれ高い稲作技術と人望があり、地域を代表する篤農家だと聞いている」としています。

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政府の式典委員会が開かれ、来月22日に行う天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式「即位礼正殿の儀」の詳しい手順を定めた「細目」などを決定しました。また祝賀パレードは、天候が悪化する見通しの場合、4日後の26日に延期することになりました。

それによりますと、来月22日に行う天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式「即位礼正殿の儀」では、天皇陛下が歴代天皇の即位の儀式などで使われてきた「高御座(たかみくら)」に上り、おことばを述べられたあと、総理大臣が祝いのことばを述べ、総理大臣の発声で参列者が万歳を三唱するとしています。

また皇族方の服装について、伝統的な装束は高齢の皇族には負担が大きいとして、天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻を除き、今回、えんび服やロングドレスも着用できることになりました。

同じく来月22日に行われる祝賀パレードの「祝賀御列の儀」は、雨天の際はオープンカーではなく、天皇陛下が皇室の重要な行事などで乗られる車を使用します。

さらに天候が悪化する見通しの場合、4日後の26日に延期し、26日も悪天候が予想されれば、パレードは取りやめとなります。

実施するかどうかは、前日となる21日、または25日の午後6時半に発表する予定です。

またパレードで使用するトヨタ自動車の「センチュリー」の写真が公開され、使用後は東京・港区の迎賓館や京都市京都迎賓館で、期間を定めて一般公開されることになりました。

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