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 天皇陛下の即位関連儀式出席のために来日している英国のチャールズ皇太子が23日、東京都内で、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会で4強入りしているウェールズ代表の練習会場を訪れ、チームを激励した。

 「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号を持つチャールズ皇太子はウォーレン・ガットランド監督らと談笑し、選手と握手をしながら言葉を交わした。アルンウィン・ジョーンズ主将は選手のサインが入ったジャージーを皇太子に手渡し、全員で記念撮影に納まった。

 ウェールズは27日の準決勝(横浜・日産スタジアム)で、日本を準々決勝で下した南アフリカと対戦する。

22日の「即位礼正殿の儀」には191の国や地域、国際機関の代表らが参列し、安倍総理大臣は23日、このうち19か国の代表とそれぞれ10分から20分ほど会談しました。

中国の王岐山国家副主席との会談で安倍総理大臣は来年春の習近平国家主席の日本訪問を有意義なものにするため、協力していくことを確認する一方、先月、中国国内で拘束された北海道大学の男性教授を含め、拘束されている日本人の早期帰国に向けて中国側の前向きな対応を求めました。

このほか安倍総理大臣はアメリカのチャオ運輸長官や、ドイツのシュタインマイヤー大統領、パキスタンのアルビ大統領などとも会談し、2国間関係や地域情勢などをめぐって意見を交わしました。

安倍総理大臣と各国要人との会談は23日までに46の国と地域にのぼり、24日も韓国のイ・ナギョン首相をはじめ、十数か国の要人と会談することにしています。

安倍総理大臣は23日午前、東京・港区にある迎賓館で、中国の王岐山国家副主席とおよそ20分間会談しました。

会談では、このところの首脳の往来などで日中関係が発展しているとして、来年春に予定されている習近平国家主席国賓としての日本訪問を有意義なものにするため、協力していくことを確認しました。

そのうえで経済分野などでの協力を強化していくことで一致しました。

一方、安倍総理大臣は先月、中国国内で拘束された北海道大学の男性教授を含め、拘束されている日本人の早期帰国に向けて、中国側の前向きな対応を強く求めました。

さらに、香港情勢について安倍総理大臣は「大変憂慮している」と懸念を示し、平和的な話し合いでの解決を求めるとともに「1国2制度」のもと、自由で開かれた香港が繁栄していくことの重要性を指摘しました。

また、タイのプラユット首相との会談で安倍総理大臣は、来月バンコクで開かれるASEAN東南アジア諸国連合関連の首脳会議について「拉致問題を含む北朝鮮問題で一致した力強いメッセージを発信したい」と述べ、会議の成功に向けて連携していくことで一致しました。

さらに、パキスタンのアルビ大統領との会談で、安倍総理大臣は、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で、双方の軍が交戦するなど緊張が続いていることについて、両国に自制を求める日本の立場を伝えました。

このほかブルネイのボルキア国王との会談では、国王が福島の原発事故のあと継続していた日本産食品の輸入規制措置の撤廃を決めたと説明したのに対し、安倍総理大臣は「心から歓迎する」と述べました。

官房長官は午後の記者会見で「アジアや世界の繁栄に責任を有する両国として、国際社会のため、ともに貢献していくことを確認し、経済実務協力など、さまざまな分野での協力をさらに強化していくことで一致した。総じて非常に有意義な会談になった」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣が中国国内で日本人が拘束された事案や香港情勢に言及したことについて、「日中のハイレベルの間で、さまざまな機会を捉えて率直な意見交換を行うことは、関係のさらなる改善と発展のために有意義だ。日本人の拘束事案については、先般の国連総会の際の日中外相会談をはじめ、さまざまなレベルで中国側に対し、前向きな対応を求めている」と述べました。

また菅官房長官はみずからも23日、昼食をともにしながら王岐山国家副主席と会談したことを明らかにしたうえで「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀へ参列するため、訪日されたことに謝意を伝え、王副主席からは、来年春の習近平国家主席による訪日に向けて、引き続き協力したいという話があった」と述べました。

自民党の二階幹事長も23日午後、東京都内で中国の王岐山国家副主席と会談しました。

自民党側の同席者によりますと、この中で王氏が「次は北京で会おう」と述べ、二階氏の中国訪問を要請し、2人は日中間の交流をさらに深めていくことで一致したということです。

#日中友好

安倍総理大臣は23日夕方、22日の「即位礼正殿の儀」に参列した、アメリカのチャオ運輸長官とおよそ15分間会談しました。

この中で安倍総理大臣は「即位礼正殿の儀」に際して、アメリカのトランプ大統領からお祝いの声明が送られたことに謝意を伝えました。

そのうえで両国間で正式に署名された日米の新たな貿易協定に触れ「協定も活用して両国間の経済をさらに発展させ、日米関係を一層強化していきたい」と述べました。

また、両氏はインフラ分野の協力などについても意見を交わしました。

22日皇居・宮殿で行われた「即位礼正殿の儀」に参列した外国の元首らに謝意を示し、日本の文化に理解を深めてもらうため、安倍総理大臣夫妻の主催による晩さん会がさきほど午後6時ごろから、東京都内のホテルで開かれています。

はじめに安倍総理大臣は、出席者一人ひとりとあいさつを交わしました。

このあと文化行事が行われ狂言師野村萬斎さん、歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、「文楽」の人形遣い吉田玉男さんが、五穀豊じょうを祈って舞う演目「三番叟」を共に演じます。

また、能楽師観世清和さんと息子の三郎太さんによる能も上演されます。

そして、安倍総理大臣があいさつし出席者は、全7品で提供される食事を楽しみながら、懇親を深めることになっています。

安倍総理大臣夫妻の主催による晩さん会で安倍総理大臣は、各国の出席者一人一人とあいさつした際、韓国のイ・ナギョン(李洛淵)首相とも短くことばを交わしました。

22日、「即位礼正殿(そくいれいせいでん)の儀」に臨んだ天皇皇后両陛下は一夜明けた23日、参列した王族などを招いて茶会を催し、感謝の気持ちを伝えられました。

茶会は午後3時から、両陛下のお住まいの赤坂御所で開かれ、18か国31人の王族が出席し、秋篠宮ご夫妻などの皇族方も臨まれました。

両陛下は玄関ホールで一組一組を出迎え、水をめぐる問題の活動などを通じて天皇陛下と親交のあるオランダのアレキサンダー国王が夫妻で到着すると、笑顔でことばを交わされていました。

このあと会場に移り、両陛下はおよそ45分間、出席した王族らと飲み物を手に英語で和やかに歓談されたということです。

王族らは儀式への招待や滞在中のもてなしに感謝のことばを述べ、両陛下も改めて来日に感謝する気持ちをあらわされたということです。

また茶会には途中から上皇ご夫妻も加わって、親交のある王族などとの再会を楽しまれたということです。

王族らから「お元気な姿を拝見できてうれしく思います」とことばがかけられると、上皇ご夫妻は感謝のことばを述べられていたということです。

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#天皇家