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南米のチリでは、地下鉄の運賃の引き上げに反対する一部の学生らが暴徒化し、政府が値上げを撤回したあとも混乱は収まらず、政府が非常事態を宣言して夜間外出禁止令を出すなどして混乱の収束にあたっています。

この混乱で、これまでに略奪や放火に巻き込まれるなどして少なくとも18人が死亡したほか、全国に混乱が広がり、学生ら数千人が逮捕されています。
こうした中、チリのリベラ外相は24日、来月16日と17日に首都サンティアゴで予定されているAPEC首脳会議について、計画どおり実施する考えを強調しました。

リベラ外相は参加各国と連絡を取って状況を説明したことを明らかにしたうえで、軍なども動員して警備を強化し、会議の運営に万全を期す構えです。

チリのサンティアゴでは、ことし12月にも地球温暖化対策の会議「COP25」が開かれる予定ですが、混乱が収束するめどは立っていません。