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 法相宗(ほっそうしゅう)大本山世界遺産興福寺奈良市)で13日夜、一人前の僧侶への登竜門となる口頭試問「竪義(りゅうぎ)」が行われ、ドイツ出身で仏教研究者から転身したザイレ暁映(ぎょうえい)さん(41)が合格した。興福寺での実施は8年ぶり。膨大な漢文暗記などが求められ、一生に一度しか受けられない難関だ。

 竪義は、宗祖の命日法要「慈恩会(ね)」に合わせて行われ、受からなければ寺を去る覚悟を要する。

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「空腹や座り続ける足の痛みは3日で慣れるが、答えを覚えきれないという不安は最後まで続いた。先輩からは『1000回読めばまぶたに焼き付く。それを読めばよい』と言われた」

竪義は一人で行うのではなく、童子が身の回りをサポートしてくれる。私の場合、ドイツ人僧侶の暁映師にずいぶん助けられた。彼がいなければ成功はなかっただろう。二人で朝から三合のお粥、昼には四合の白米を食べ、とにかくよく食べた(笑)

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