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九州場所で新小結の朝乃山は13日目、前頭4枚目の琴勇輝に押し出しで勝って10勝目を挙げ、ことし通算の勝ち星を54勝に伸ばしました。

千秋楽まで2日を残し、年間の勝利数は54勝の朝乃山がトップで、22日に敗れた小結 阿炎が52勝で続くため星の差が2つ開き、朝乃山の年間最多勝利が確定しました。

日本相撲協会によりますと、年6場所制となった昭和33年以降、横綱大関以外の年間最多勝昭和35年の関脇 大鵬、平成4年の関脇 貴花田の2人だけで、小結以下の力士では今回の朝乃山が初めてだということです。

ことしは横綱大関の休場が相次ぐなど安定して勝ち星を積み重ねる力士がおらず、ふた場所で負け越している朝乃山が最多勝利となりました。

朝乃山は「ことしは負け越した場所でも諦めず、大きな負け越しがなかったことがよかった。今場所はまだ2日間あるので集中していきたい」と話しています。