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COP25はスペインの首都マドリードで開幕し、初日の2日にはフランスのフィリップ首相やバングラデシュのハシナ首相など先進国や発展途上国の30以上の国と地域から首脳級が参加する会合が開かれました。

このなかでEUのフォンデアライエン委員長が温室効果ガスの削減に向けてEU域内で次の10年間に日本円で総額120兆円にのぼる投資を行う考えを明らかにするなど各国とも来年から始まる温暖化対策の国際的な枠組み、パリ協定のもとで対策の強化に取り組む姿勢を相次いで打ち出しました。

一方で、世界で2番目に温室効果ガスの排出量が多いアメリカはトランプ政権が先月、パリ協定からの離脱を正式に通告したほか、中国やインド、日本などの主要な排出国はこの会合には参加していません。

国連のグテーレス事務総長はCOP25の開幕にあたって各国に対し改めて削減目標の大幅な引き上げを呼びかけていて今後、対策強化の動きが広がるか注目されます。

来年から始まる地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」にもとづいて、日本は温室効果ガスを2030年度までに2013年度に比べて26%削減する目標を掲げています。

また、パリ協定を締結した国は来年12月までに温室効果ガスの排出量を削減する長期戦略を策定し、国連に提出することが求められていて、日本はことし6月に長期戦略を策定しました。

このなかでは、火力発電への依存度を可能なかぎり引き下げ、太陽光や風力など再生可能エネルギーの「主力電源化」を目指し、2050年までに温室効果ガスを80%削減するとともに、今世紀後半のできるだけ早い時期に「脱炭素社会」の実現を目指すことが盛り込まれています。

COP25の開会式に出席した国連のグテーレス事務総長は「2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることが、世界全体の平均気温の上昇を1.5度に抑える唯一の道筋だ。1.5度を超えることは壊滅的な災害につながることを科学は示している」と指摘したうえで、「世界中の多くの人たちが、いま直面する気候変動の危機にもっと取り組むべきだと声をあげている。私たちは明日ではなく、きょう、正しい道に向かわないといけない。私たちは重要な決定を下す必要があり、COP25がその機会だ」と述べ、今回の会議ですべての国が対策強化に向けた政治的な意思を示すよう呼びかけました。

WMOのターラス事務局長は3日、スペインのマドリードで開かれている地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP25で記者会見を行い、ことし1月から10月までの世界の平均気温について産業革命前に比べ推定でおよそ1.1度上昇したと発表しました。

そのうえでことし1年間の平均気温は観測史上、3年前(2016年)に次いで2番目か3番目に高くなるという見通しを示しています。

さらに、この10年が、観測史上最も気温が高い10年になるのは確実だとしています。

ことしは6月と7月にヨーロッパを熱波が襲いフランスで46度、ドイツで42.6度など各国で最高気温を更新したほか日本をはじめ南米のアルゼンチンやウルグアイなどで大規模な洪水が起きていて、WMOは温暖化の影響で100年に1度の熱波や洪水が当たり前になりつつあると指摘しています。

ターラス事務局長は「各国は対策を進めているが十分ではない」と述べて温室効果ガスの削減強化に取り組むよう呼びかけました。

グレタさんは先月13日にアメリカ東部のバージニア州の港を出港し、帆船でおよそ3週間かけて大西洋を横断しました。

ロイター通信などはグレタさんが乗った帆船がポルトガルの首都リスボンの港に近づく様子をとらえ、グレタさんもツイッターに「まもなくリスボンに入ります!」と投稿しています。

グレタさんは、国連の温暖化対策サミットなどに出席するためことし8月からアメリカに滞在し、先月にはCOP25が開かれる予定だった南米のチリに陸路で向かうことにしていましたが、チリが開催を断念したため、急きょ、新たな開催地となったスペインを目指すことになりました。

グレタさんは温室効果ガスの排出につながるとして飛行機に乗らない主義で、アメリカにもイギリスからヨットで大西洋を渡っていましたが、開催地がスペインに変更になった際には「間違った方向に地球を半周したことになってしまいました」とツイッターに投稿し、話題を呼んでいました。

グレタさんは、4日にもポルトガルからスペインに到着し、COP25に参加する予定でその活動に関心が集まっています。

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クリスマスシーズンに入り、買い物客が増える時期を迎え、欧米を中心に多くの人たちがお目当ての商品をめがけて年末商戦が行われているデパートなどに詰めかけます。

こうした中、ローマ教皇として38年ぶりの訪日を果たしたフランシスコ教皇は1日、バチカンで行われた帰国後初めての日曜礼拝で、「物のために暮らしても決して満足することはない。欲望が膨らみ、それを得られなかった人は常に満たされず怒りを感じる。消費主義は信仰をむしばむウイルスだ」と批判しました。

そのうえで、「消費主義では、持っている物で人生が決まってしまうと信じるようになってしまう」と述べ、行き過ぎた消費主義に警鐘を鳴らしました。

日曜礼拝が行われた1日は、アメリカでどんな店でも売り上げが増えて黒字になるとされる感謝祭翌日の「ブラックフライデー」と、その翌週のネット通販のセール「サイバーマンデー」の間にあたり、フランシスコ教皇は、過熱する年末商戦を戒めた形です。