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フランシスコ教皇は9日、バチカンで各国の大使を前に新年のあいさつをしました。この中で、ローマ教皇としては38年ぶりとなる去年11月の日本訪問で、被爆地の長崎や広島を訪れ、被爆者の証言を聞いたことについて触れ「核兵器の脅威のもとでは真の平和は築けないことが明確に分かった」と述べて核兵器廃絶への思いを新たにしたと振り返りました。

そして「核兵器のない世界は可能で、必要だ」と述べ、核抑止力に頼らない平和な世界を築くよう世界の指導者に呼びかけました。

またフランシスコ教皇核兵器の拡散を防ぎ、核軍縮を進めることを定めたNPT=核拡散防止条約の5年に1度の再検討会議が開かれる今年が、核兵器のない世界に向けて重要な機会になると訴えました。

そのうえで「私の希望は国際社会が条約を履行するために確実で積極的な合意を見いだすことだ」と述べて会議での進展に期待を示しました。