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日本鉄鋼連盟によりますと、自動車や産業機械、建設資材などに使う鉄鋼製品のもとになる「粗鋼」の去年1年間の生産量は9928万トンで前の年より4.8%減りました。

粗鋼の生産量が前の年を下回るのは5年連続で、1億トンの大台を割り込むのはいわゆるリーマンショックで景気が大きく落ち込んだ2009年以来、10年ぶりです。

アメリカと中国の貿易摩擦が長期化して、中国向けの自動車や産業機械の輸出が減ったことや、去年9月の台風15号で千葉県にある日本製鉄の製鉄所が被害を受けて、稼働を休止したことが影響しました。

東京オリンピックパラリンピック関連の施設の建設が進み、建設用資材の需要が減ったことも理由の一つです。

ことしの粗鋼生産の見通しについて、日本鉄鋼連盟は「米中貿易摩擦の影響は続くが新興国のインフラ向けの輸出などが徐々に回復し、去年をやや上回るのではないか」と話しています。

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