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アメリカ議会上院で続くトランプ大統領の弾劾裁判は28日、大統領の弁護団が3日にわたる「冒頭陳述」を締めくくり、「法律にも、憲法にも違反していない。これまで議会で証言したのは大統領の政策を嫌っている人たちばかりだ」などと述べ、大統領の潔白を主張しました。

29日からは陪審員役の上院議員による質疑などが行われ、今月31日にも新たな証人を召喚するかどうか採決が行われる見通しです。

焦点は、ボルトン大統領補佐官の召喚で、アメリカのメディアは前補佐官が近く出版する本に大統領側に不利な内容が書かれていると伝えており、野党・民主党は、ボルトン氏の証言を強く求めています。

一方、不正があったのは、むしろ民主党のバイデン前副大統領側だと主張する与党・共和党内では、ボルトン氏を召喚する交換条件として、ウクライナ企業から多額の報酬を得ていたとされるバイデン氏の息子の証言を求めるべきだという意見が出ています。

これに対し、議会上院の民主党トップ、シューマー院内総務は28日、「バイデン氏の息子は裁判とは何の関係もない」と拒否する考えを示すなど、与野党の攻防が続いています。