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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて国家非常事態を宣言したアメリカのトランプ大統領は、15日、記者会見を開き「われわれは、コロナウイルスに打ち勝つため、連邦政府の力をすべて使い、どんなことでもする」と述べました。

また、アメリカ国内で消毒液や食料品などが品薄状態になっていることについて、国内の大手スーパーや小売業の30社のトップと電話会議を開いたことを明らかにしたうえで、「彼らは品薄にならないよう24時間態勢で働いている。すべて順調だ」と強調しました。

そのうえで「そんなに多くのものを購入する必要はない。落ち着いてほしい。品物は不足していない」と述べ、国民に対して冷静な対応を呼びかけました。

15日に行われたトランプ大統領の記者会見に先立って、ホワイトハウスでは医務官が記者会見室に入る記者一人一人の額や首筋に計測器をあて、体温を測りました。

医務官によりますと、華氏99.6度、摂氏に直すとおよそ37度5分以上の体温があるか、外見上なんらかの症状が見られる記者は入室を認めないということです。

ホワイトハウスは「新型コロナウイルスの集団感染を防止するための措置だ」と説明しています。

ことし11月のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・民主党は、17日に人口の多いフロリダ州オハイオ州などの4つの州で予備選挙が行われるのを前に、討論会を開きました。

バイデン氏とサンダース氏の初の直接対決となった今回の討論会は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、会場は、当初予定されていた西部アリゾナ州から、聴衆がいない首都ワシントンのスタジオに変更され、討論会を始める際に、両候補は握手の代わりにひじを接触させてあいさつを交わしました。

討論会では、新型コロナウイルスへの対応が最大の論点となり、バイデン氏は、エボラ出血熱の対応にあたった経験をアピールしたうえで、この国家の非常事態を乗り越えるためには、トランプ大統領とは違い、各国と連携して危機に対応できる信頼できるリーダーが必要で、それができるのは自分しかいないと訴えました。

一方、サンダース氏は、「症状が出たすべての人が診察を受けられるようにするべきだ」と述べ、感染が拡大する今こそ、みずからが掲げる国民皆保険の実現が必要だと主張しました。

これに対し、バイデン氏は「国家の非常事態であり、国民皆保険では問題は解決しない」と述べ、特別措置で診察を無料にするべきだと反論しました。

アメリカでは、新型コロナウイルスへの懸念からバイデン氏とサンダース氏が集会を中止しているほか、南部ルイジアナ州ジョージア州が相次いで予備選挙を延期するなど、大統領選挙にも影響が広がっています。

アメリカ大統領選挙に向けた野党・民主党の討論会で、バイデン前副大統領は、大統領候補の指名を獲得すれば、女性を副大統領候補に選ぶと表明しました。

これまでもバイデン氏が女性を副大統領候補に選ぶのではないかとの臆測が出ており、メディアからは候補者選びから撤退したハリス上院議員や、クロブシャー上院議員のほか、左派のウォーレン上院議員、さらには、2018年にアメリカ初の黒人女性知事を目指して南部ジョージア州の知事選挙に立候補したエイブラムス氏の名前が挙がっています。

女性の副大統領候補をめぐっては、2008年の大統領選挙で共和党のマケイン候補が当時、アラスカ州知事だったペイリン氏を副大統領に指名しています。

また、1984年の大統領選挙でも、民主党のモンデール候補がフェラーロ氏を女性副大統領候補に指名していますが、いずれの候補も本選挙で敗北しているため、これまでにアメリカで女性が副大統領に就任した例はありません。

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