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17日の記者会見で、トランプ大統領とムニューシン財務長官が明らかにしました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、経営が悪化している航空や観光などの企業に対する資金支援や、仕事を休んでいる人の納税の猶予などが含まれ、小切手などの形で直接給付する措置も検討しているということです。

対策に要する予算は合わせて1兆ドル、日本円で100兆円を超える異例の大規模になるとしています。

会見でトランプ大統領「わずか4週間前までうまくいっていたのに、仕事を失ったり、生活費がなくなったりしてはいけない。今回の措置で経済は大きく成長していく」と述べました。

新型コロナウイルスの感染拡大が実体経済へ及ぼす影響はこれから本格化すると見られる中で、トランプ政権としては積極的な財政出動で影響を和らげたい考えですが、議会側との調整は続いていて、速やかに実施に移せるかは不透明です。

アメリカでは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で映画館の閉鎖が相次ぐ中、映画やテーマパークなどを手がける「NBCユニバーサル」は、公開する映画を動画配信サービスを通じて自宅でも視聴できるようにすると発表しました。

発表によりますと、この配信サービスは来月10日にアメリカで公開される予定のアニメ映画、「トロールズミュージック★パワー」を皮切りに始めるということです。

また、現在公開中の複数の映画についても配信する予定で、いずれも価格は2000円程度だということです。

NBCユニバーサルは、「映画の公開を延期するより、自宅で視聴するという選択肢を提供したかった」としています。

#エンタメ

NIHやCDCアメリ疾病対策センターなどの研究グループは、新型コロナウイルスについて、空気中や物質の表面などでの生存期間を調べた論文を17日、アメリカの医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。

それによりますと液体を噴霧する装置を使って、ウイルスが含まれた液体の粒を5マイクロメートル以下の、いわゆる「エアロゾル」という状態にした場合、3時間が過ぎてもウイルスは生存していました。

普通のせきやくしゃみで出る飛沫のほとんどは粒が大きいためすぐに地面に落ちますが、より小さい粒子は長時間、空気中に漂います。

こうした小さい粒子でもウイルスが一定の時間、生存できることが確認されたことから、研究グループでは「『エアロゾル』による感染が起こりうる」と結論づけています。

CDCは、エアロゾルが発生しやすい医療現場で働く人などに対し、専用のマスクを着用するなどしたうえで新型コロナウイルスの感染者に対応するようガイドラインに明記するなど、厳重な対策を求めています。

研究グループはこのほか、プラスチックや金属、紙などの表面でのウイルスの生存期間も調べました。

それによりますと、銅の表面では4時間、ボール紙の表面では24時間たつと生存しているウイルスは検出できませんでしたが、ステンレスでは48時間、プラスチックの表面では72時間にわたり、ウイルスが大幅に減少しながらも生存することが確認されたということです。

研究グループは「固体の表面でも長時間生存できることから、接触感染にも十分な注意が必要だ」としています。

中道派のバイデン前副大統領と左派のサンダース上院議員の2人の争いとなっている民主党の候補者選びは17日、人口の多い南部フロリダと大都市シカゴがある中西部イリノイ、西部アリゾナの3州で予備選挙が行われました。

開票は順次、進んでいて、ABCテレビはバイデン氏がフロリダ州で勝利を確実にしたと伝えました。

残る2州のうちイリノイ州では日本時間の午前9時45分現在、集計率7%でバイデン氏が60.5%、サンダース氏が34点%となっています。

民主党で大統領候補に指名されるには、全米各州に割り当てられている代議員の総数の過半数1991人を獲得する必要がありますが、ABCテレビの分析ではバイデン氏が899人、サンダース氏は706人となり、バイデン氏がリードを広げています。

今回の予備選挙は、新型コロナウイルスの感染拡大で全米で非常事態宣言が出されるなかでの実施となり、中西部オハイオ州が17日の投票を直前になって延期し、各候補もインターネットを通じて演説を配信するなど異例の対応を取っています。

民主党の候補者選びでは今月のスーパーチューズデー以降、バイデン氏が多くの州で勝利を重ねていて、バイデン氏がサンダース氏を引き離し指名獲得への流れをつくり出すのかが焦点です。

17日に予備選挙が行われる3つの州での事前の世論調査で、新型コロナウイルスの感染拡大のような国家が直面する危機にうまく対処できる候補は誰かと質問したところ、すべての州で、中道派のバイデン前副大統領と答えた人が最も多くなりました。

CNNテレビによりますと、南部フロリダ州ではおよそ70%が、中西部イリノイ州と西部アリゾナ州ではおよそ60%が、民主党の候補者の中で最も危機への対応能力が高いのはバイデン氏だと答え、左派のサンダース氏を大きく上回りました。

また、中西部イリノイ州では、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響を懸念しているかという質問に対し、とても懸念していると答えた人は53%、ある程度懸念しているが34%で懸念していると答えた人が、90%近くに上りました。

同じイリノイ州で、この先1年のアメリカ経済の行方を心配しているか聞いたところ、とても心配していると答えた人が46%、ある程度心配しているが36%、あまり心配していないが12%、全く心配していないが6%でした。

ただ、新型コロナウイルスの影響で、投票する人が変わる可能性があると答えた人は、中西部イリノイ州で8%、南部フロリダ州で6%にとどまっています。

予備選挙の開票が行われる中、サンダース上院議員は17日夜、新型コロナウイルスへの対策についてインターネット上で表明しました。

この中でサンダース氏は、少なくとも2兆ドル、日本円で200兆円を超える資金を投入する必要があると訴えました。

そして「このウイルスは、たくさんの人の命や仕事、生活の支えを脅かすもので、一緒に立ち向かうことが不可欠だ」として、誰もが収入にかかわらず病院に行くことができるシステムや、失業者に対する補償の必要性を訴えました。

さらに、将来的に新型コロナウイルスのワクチンを無料で接種できるようにするほか、50万人とも言われるホームレスに安全な住居を提供することが必要だと主張し、国家が危機に直面している今こそ、弱者に手厚い政策が求められると訴えました。

一方で、サンダース氏は予備選挙の結果など、大統領選挙の候補者選びについては言及しませんでした。

政権奪還を目指す野党・民主党の候補者選びは17日、南部フロリダ州と中西部イリノイ州、西部アリゾナ州の3つの州で予備選挙が行われ、3つの州すべてで中道派のバイデン前副大統領が左派のサンダース上院議員をおさえて勝利しました。

党の指名獲得には全米各州に割りふられた代議員の過半数1991人が必要ですが、ABCテレビによりますと、これまでに獲得した代議員はバイデン氏が1068人、サンダース氏が771人となっています。

バイデン氏は撤退した候補者や党内の有力者からの支持も得て選挙戦を優位に進めていて、今回の予備選挙の結果サンダース氏との差をさらに広げ、指名獲得に近づきました。

バイデン氏は17日夜、指名獲得を見据えてサンダース氏の支持者に「私はあなたたちのことばに耳を傾ける。われわれの目標は党を1つにし、そのうえで国を1つにすることだ」と結束を呼びかけました。

一方、サンダース氏は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、集会や戸別訪問など強みとする若者を中心とした草の根の選挙運動が思うようにできない中で巻き返しのきっかけをつかめず、厳しい状況に追い込まれました。

サンダース氏は17日に行った演説で今後の選挙戦やみずからの進退には言及しませんでしたが、今回の予備選挙の結果を受けて撤退圧力が強まると見られ、今後のサンダース氏の動向が焦点となります。

バイデン前副大統領は17日夜、フロリダとイリノイの2州で勝利を確実にしたと伝えられたあと、東部デラウェア州で演説し、「われわれの陣営はフロリダとイリノイでは非常によさそうだ。民主党の指名獲得に向けて近づいている」と述べました。

そのうえで「特にサンダース上院議員を支持する若い有権者のみなさんに伝えたい。わたしはあなたたちの言葉に耳を傾ける。われわれの目標は党を1つにし、そのうえで国を1つにすることだ」とサンダース氏の支持者に向けて結束を呼びかけました。

また、感染が拡大する新型コロナウイルスについて「この『パンデミック・世界的な大流行』に対処することは戦争をすることのように国家の非常事態だ」と述べ、国全体が連携して対処することが必要だと訴えました。

ことし秋のアメリカ大統領選挙に向けた、与党・共和党の候補者選びで、アメリカのABCテレビは、17日に行われた中西部・イリノイ州予備選挙トランプ大統領が勝利を確実にしたと伝えました。

そのうえでABCテレビは、これによってトランプ大統領が党の指名獲得に必要な過半数の代議員を確保したとしています。

#米大統領